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卒後臨床研修プログラム

消化器・肝胆膵内科シニアレジデント

あなたは人めの訪問者です。

1.消化器内科とは

消化器内科医をイメージして下さい。内視鏡を持つ医師?ウィルス性肝炎の診療をする医師?NASH患者に栄養指導をする医師?・・・消化器内科が受け持つ臓器、疾患領域は非常に広く、消化管、肝胆膵、そして腹膜まで広い範囲にわたります。欧米でも日本でも外来患者が最も多い内科は消化器内科です。

疾患の質も急性腹症などの緊急症から炎症性腸疾患、慢性肝炎など長期の管理を要するものまで実に多彩です。内視鏡治療や肝癌の局所治療のような外科的な手技から肝炎のウィルス学、NASHに大いに関わる代謝・栄養学など本当に幅が広い分野です。消化器領域は悪性疾患が多いですから化学療法や緩和医療も担当します。

この広い消化器内科の分野で基礎的な知識・技術を学べば、医学全般に強くなるでしょうし、将来は内視鏡治療や肝癌治療など手技的な分野、画像診断や全身の化学療法、緩和医療の分野、あるいはウィルス学、分子生物学などの基礎医学の分野など様々な可能性が開けます。

2.関西電力病院消化器内科の指導方針

◆ 一例一例を大事にする。

例えば肝硬変で腹水が貯留した患者さんを目の前にしたとき・・・マニュアル通りに水・塩分制限をし、利尿剤を使い、アルブミンが低ければBCAA剤やヒトアルブミンを投与する・・・だけでは進歩はありません。何故腹水が溜まるのか・・・と考え肝臓や門脈の生理学、栄養学、更には肝硬変のウィルス治療にまで視野を広げ指導医と研修医がディスカッションをしながら診療に当たることが重要です。多くの症例を経験することは勿論大事ですが、1例1例を掘り下げて考える中から新しい発見が生まれ、研究・学問的発展にもつながるのです。

◆ チーム医療の大切さ

どんなベテランでも広い消化器内科領域の何から何までカバーできる医師はいないでしょう。当科はすべての症例を消化器内科カンファ、消化器カンファ(外科、放射線科と合同)、化学療法カンファ(外科、薬剤部、看護部と共同)、肝・胆・膵カンファ、内視鏡カンファなどで検討し診断・治療方針を決定します。研修医は各分野のエキスパートの下で専門的な処置や治療を経験しトレーニングします。

◆ カリキュラムに沿って研修

消化器内視鏡のトレーニングは必ず内視鏡指導医・専門医の指導の下に行い当科のカリキュラムに沿って先ず上部の内視鏡モデル、次にセデーション下の症例、そして通常の症例へと進みます。上部内視鏡を相当数経験すると次に下部内視鏡、超音波内視鏡、ERCP,更にはESDへと進みます(図1)。内視鏡所見はすべて上級医と複数で検討し、診断します。

超音波検査のトレーニングは当科のカリキュラムに沿い、先ず通常のB-mode、次に造影超音波、そして超音波ガイド下の穿刺手技に進みます。穿刺手技は生検、腫瘍生検、RFAやPTBDなど治療手技の順に経験します(図2)。症例数などは病院HPの消化器内科の部を見てください。

3.診療科からのメッセージ

◆ 中規模病院の長所と魅力

当院は企業内病院ではなく急性期医療を担う400床の中規模病院です。2次救急も行っており緊急内視鏡や緊急胆道ドレナージなども数多く経験できます。大病院では診療科内部でも専門が細分化される傾向がありますが、当院は科内はもちろん診療科の壁がないのが特徴で色々なことを気軽に他科の専門医に相談でき指導を受けられます。

◆ 充実した指導医から手技を学ぶ

消化器内科には大病院に負けない各領域の専門家が揃っています。そんなベテラン・中堅と若手医師が和気藹々とチーム医療をしています。若手は早い時期から指導医に直接手技を学ぶ体制をとっています。

◆ 各種学会の指導施設

当院、当科は内科学会、消化器病学会、肝臓学会、消化器内視鏡学会、超音波医学会などの研修指定施設です。将来の専門医取得の条件がすべて整っています。症例数などはHPの診療科の部を見てください。

4.先輩からのメッセージ

『関西電力病院でのシニアレジデント3年間を通して』 A.I.(卒後7年目)

私は初期研修を1年目大学病院、2年目香川県の病院で終え、3年目からのシニアレジデント3年間、そして、その後1年間をスタッフとして、関西電力病院で勤務させていただきました。

関西電力病院は約400床、消化器内科の病床数が約50床の中規模病院です。医局は各科の先生が入り混じっており、分からないことがあれば、他科の先生に、「これ、どう思います?」と気軽に相談でき、各科の垣根が低いことが特徴です。消化器内科に必須の腹部造影CT検査やMRI等の検査も緊急ですぐに行える環境にあり、非常に仕事がしやすいです。

3年間の研修では、まず、基本となる腹部超音波検査、上部消化管内視鏡を学び、シニア1年目の半ばには下部内視鏡検査も開始しました。また、中規模病院だからこそ、消化管・肝臓などの細分化がなく、肝生検やRFA、PTCD/PTGBDから、EUS、ERCPやPEG挿入、イレウス管挿入まで、シニアレジデントの3年間で、消化器の基本手技一通りを学ぶことができました。ESDも毎週行われており、介助からはじめ、胃カメラの手技が上達するにつれて、簡単な症例から少しずつトライさせていただきました。TAEについては基本的には放射線科にお願いしていますが、習得したいレジデントは放射線科のドクターに相談して指導いただくことも可能です。

緊急の呼び出し体制は、スタッフとレジデントが1人ずつぺアになっています。吐下血からAOSCの緊急ERCP、イレウス管など、救急疾患も一通り経験することができます。

スタッフ医師のしっかりとしたバックアップ体制のもと、検査や処置を積極的にさせてもらえる環境がととのっており、安心していろんなことにトライすることができると思います。

病院の周りに洒落たおいしいお店がたくさんあるので、疲れた仕事帰りに「みんなでご飯」という楽しみもあります。

是非、関西出力病院での後期研修を考えてみてください!

5.部長紹介

中村 武史(なかむら たけふみ)

関西電力病院 消化器内科部長(内科統括部長、消化器センター長兼任)
(京都大学・関西医科大学 臨床教授、近畿大学非常勤講師)

〈略歴〉
1979~1984年 京都大学医学部卒業後、京都大学医学部附属病院研修医、大和高田市立病院医員
1984~1988年 京都大学大学院医学研究科、この間米国Yale大学に短期留学(guest research fellow)
1988~1996年 赤穂市民病院(医長のち部長)
1996~1999年 京都大学大学院消化器病態学(千葉 勉教授)設立に参加(初代病棟医長)
1999~2009年 北野病院消化器内科部長から天理よろづ相談所病院 内視鏡センター長
2009年より 関西電力病院にて現職
〈資格・所属学会 等〉

京都大学医学博士、日本内科学会(認定医、指導医)、日本消化器病学会(専門医、指導医、評議員)、日本肝臓学会(専門医、指導医)、日本消化器内視鏡学会(専門医、指導医、評議員)、日本超音波医学会(指導医、評議員)、日本門脈圧亢進症学会(評議員)、日本肝癌研究会、日本糖尿病学会

〈専門領域〉

肝硬変、門脈圧亢進症の病態と治療