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医療関係者さまへ

主な診療実績

2016年

名称 件数
上部消化管内視鏡 5191
<止血術48、食道静脈瘤治療21、
粘膜切除術(EMR)16>
上部内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 105
内視鏡的胃瘻増設術(PEG) 16
下部消化管内視鏡 2870
<粘膜切除術(EMR)720、
粘膜下層剥離術(ESD)18>
超音波内視鏡(EUS) 343
超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA) 16
カプセル内視鏡 2
小腸ダブルバルーン内視鏡 6
消化管ステント 15
<食道6、胃・十二指腸5、大腸4>
胆・膵系内視鏡(ERCP) 101
経皮・経肝的 胆道・胆嚢ドレナージ
(PTBD/PTGBD)
12
ラジオ波熱凝固療法(RFA) 100
<肝細胞癌92、転移・その他8>
肝動脈塞栓術(TACE) 36
部分脾動脈塞栓術(PSE) 2
超音波ガイド下肝生検 51
腹部造影超音波検査 170
C型肝炎抗ウイルス薬導入 65

施設認定

  • 日本内科学会認定医制度教育病院
  • 大阪府肝炎専門医療機関指定
  • 日本肝臓学会 専門医施設認定
  • 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本超音波医学会認定超音波専門医制度研修施設

診療内容

消化器内科は消化管と、肝・胆・膵のすべての検査・治療を行います。私たちはすべての症例について各臓器の専門家を中心に、頻回にカンファレンスを行い、各種ガイドラインを参考にしつつ個人の考えに偏らないチーム医療を心がけています。クリニカルパスを導入し医療の標準化に取り組む一方、患者さん一人ひとりに最適な医療を行う努力をしています。

内視鏡検査は必ず専門医の指導下に行い、内視鏡検査の所見も全例専門医がチェックして見落としがないようにしています。

消化器がんについては常に外科・放射線科と意見を交換し、内視鏡治療や手術・化学療法・放射線治療から最適な治療法を選択します。治療方針決定に際しては時間をかけて丁寧な説明を行い患者さんが納得のいく治療を行うように心がけています(インフォ-ムド・コンセントの実施)。化学療法は内科、外科で統一した化学療法レジメンを採用し、できるだけ外来化学療法を行うようにしています。進行がん患者さんに対しては緩和医療科と共同で苦痛の緩和を心がけています。

また、患者さんにとって最適の医療を選んでいただくため、他の医療機関への紹介やセカンド・オピニオンにも積極的に行っています。

病診連携の推進

2011年春に福島区、此花区医師会と連携して「西大阪肝疾患地域連携の会(WOLNET)」を立ち上げました。一人の患者さんを病院と地域の先生方が一緒に診るというコンセプトで今後肝疾患以外の消化器疾患でも地域連携を発展させたいと考えています。

消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)疾患

拡大観察や特殊光観察(NBI)など新しい技術を積極的に取り入れた精度の高い内視鏡を目指し、常に複数の医師による画像・症例の検討の上で診断・治療を行っています。近年ニーズの増大している鎮静下内視鏡検査も可能です。がんや粘膜下腫瘍の診断に対しては超音波内視鏡(EUS)や、EUSを応用した超音波内視鏡ガイド下穿刺(FNA)を行っています。

内視鏡的早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(ESD)・内視鏡的粘膜切除術(EMR)など

当科では咽頭・食道・胃・十二指腸・大腸の表在型腫瘍・早期悪性腫瘍に対しては2006年以来はほとんどをESDの手法を用いて精度の高い内視鏡治療を行っています。患者さんの全身状態や病変によっては従来のストリップ・バイオプシーの手法によるEMRを行う等、患者さん一人ひとりに最適の治療を選択しています。

潰瘍性大腸炎・クローン病の白血球除去療法(GCAP・LCAP)やインフリキシマブ(レミケード)治療

潰瘍性大腸炎やクローン病に対してはガイドラインに沿った治療を行っています。増悪期には白血球除去療法GCAP(またはLCAP)を積極的に行っており、寛解導入までの期間短縮やその後の寛解維持までの体力温存に効果を上げています。

クローン病や潰瘍性大腸炎、腸管ベーチェット病に対する新しい分子標的薬インフリキシマブ(商標名:レミケード)やアダリムバブ(商標名:ヒュミラ)による治療が注目されています。当院でも患者さんの状態に合わせて外来、入院で治療を行っています。

ピロリ菌 (ヘリコバクター・ピロリ) 除菌治療

わが国の胃・十二指腸潰瘍の患者さんは、約90%がピロリ菌に感染しており、ピロリ菌は潰瘍の発生・再発等に深く関係しています。私たちは潰瘍の再発を抑制する為、内服薬による除菌治療を積極的に行っています。また、早期の胃MALTリンパ腫や、早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さんに対する除菌治療も積極的に行っています。

消化管出血に対する内視鏡的止血術

胃・十二指腸潰瘍等からの消化管出血に対して内視鏡を用いた止血術を積極的に行っています。出血病変の部位・性状に応じてクリップ法や凝固法 (電気凝固・アルゴンプラズマレーザー凝固)など様々な方法を用い、100%に近い良好な止血成績を得ています。

経皮内視鏡的胃瘻(いろう)造設術(PEG)

食道がん等の悪性腫瘍による通過障害、脳梗塞等による麻痺や嚥下障害等の為に食事がとれなくなった患者さんを対象とし、患者さん一人ひとりの身体状況や適応評価を行った後内視鏡を用いて胃瘻造設を行っています。

消化管ステント挿入術

進行食道がんや胃がん、胆・膵の良悪性疾患で消化管狭窄をきたし通過障害をきたした部位に金属メッシュ製チューブ(メタリックステント)を挿入して内腔を広げると食事が可能になります。当科では内視鏡を用いたステント挿入を積極的に行っています。

肝臓・胆のう/胆管・膵臓疾患について

肝臓病はB・C型慢性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝癌など慢性疾患が極めて多いのが特徴です。当科には肝臓専門医が4名在籍し、地域の先生方と協力しながら、患者様の病状に合わせた細やかな診療を心がけています。また胆道・膵臓疾患は、超音波内視鏡を中心にCT・MRCP、PET検査など最新の画像診断を用い、適切で速やかな診断治療を心がけています。胆・膵腫瘍の確定診断などの目的のため、超音波内視鏡下の穿刺細胞診(EUS-FNA)や経乳頭的な細胞診を行っています。また術後の再建された消化管に対するダブルバルーン内視鏡を用いたERCも施行いています。

肝がんの診断と治療

肝癌の早期診断の為に主に造影超音波検査・造影MRI(EOB-MRI)・腫瘍生検を用いています。

肝細胞癌の治療方法は癌の進行度と肝予備能により大きく異なります。私たちは内科・外科・放射線科との合同カンファレンスを行い、日本肝臓学会推奨の肝癌治療アルゴリズムを参考に、個々の患者様に適した治療方針を決定しています。当科では2002年から小型肝細胞癌や転移性肝癌に対して経皮的ラジオ波熱凝固療法(RFA)を導入し、現在まで約800例の経験があります。外科と協力し開腹下RFAも行っており、更に2012年よりReal-time virtual sonographyを用いたRFAを導入いたしました。また進行度にあわせ、経口剤であるソラフェニブ治療や、放射線科と協力し肝動脈化学塞栓療法(TACE)や肝持続動注化学療法、腫瘍栓に対する放射線療法など集学的治療に努めています。

B型慢性肝炎の抗ウィルス療法

B型肝炎の経過は、肝炎の進行やウィルスの状態など個人差が大きいため、専門医が患者様個別に、年齢・ウイルス量・肝線維化程度・ウイルス遺伝子型などにより、経過観察、経口抗ウィルス薬(エンテカビルやテノホビル)やペグインターフェロンなど適切な治療法を選択します。肝硬変でも経口抗ウィルス薬を用いて肝機能が著明に改善する可能性があります。

C型慢性肝炎の抗ウィルス療法

経口抗ウイルス薬(DAAs)により95%以上の方が治癒可能となりました。当科では2016年3月現在約100例にDAAsを投与し、高い治癒率を得ています。現在4種の治療法があり、症例によって最も適した治療薬を選択しています。抗ウイルス療法ができない患者様には、肝庇護療法を行い肝炎の進行抑制・発癌抑制に努めています。

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の診断と治療

検診で飲酒歴がないのに肝機能異常と脂肪肝を指摘される人が増えています。この脂肪肝を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)といい、主な原因は肥満すなわち内臓脂肪蓄積であります。またNAFLDの重症型に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)があり、NASHの30-50%は線維化が進行すると言われ、またNASH肝硬変の肝発癌率は2-3%/年と報告されています。当院での線維化の進んだNASHの肝発癌率は6%/年と高率であり、定期的な肝画像診断が必要です。最近NASHの有病率は人口の3~5%と推定され、最も多い慢性肝疾患であります。当科では2000年頃からこの疾患に注目し、肝生検による診断を行ってきました。NASHは早期に診断し、体重を減らせば治療ができます。当院では栄養士による食事指導など積極的に治療に取り組んでいます。

食道・胃静脈瘤治療

食道・胃静脈瘤は慢性肝疾患の重大な合併症であり出血すると命の危険があります。私たちは出血する前の治療を心がけ、CT 他の検査で血行動態を把握し一人ひとりの患者さんに最適な治療法として内視鏡を用いた血管内注入硬化療法と結紮療法、B-RTOなどのカテーテルを用いた治療を選択しています。胃静脈瘤の出血に対しては、ヒストアクリルを用いた緊急止血治療を行っています。

総胆管結石の内視鏡治療

総胆管結石の患者さんには原則的に内視鏡的乳頭切開術(EST)を行い、結石除去を行っています。出血傾向のある方や胃切除後の方、小結石の場合は内視鏡的乳頭拡張術(EPBD)を用いて結石除去することも可能です。

内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)、経皮経肝的胆道ドレナージ(PTBD)

悪性腫瘍等で胆管が閉塞し、胆汁の流れが悪くなると黄疸、肝障害、胆管炎等で致死的となる場合があります。このような場合、胆汁を十二指腸または体外へ「胆道ドレナージ」することが必要です。当科では原則として内視鏡を用いて経乳頭的にプラスチックまたはメタリックステントを狭窄部に挿入し胆汁を十二指腸へドレナージします(EBD)。内視鏡的なドレナージができない場合は、体外から経皮的にエコー下で胆管を穿刺し胆汁を体外へドレナージすることもあります(PTBD)。またこの経皮的なルートで胆管狭窄部へメタリックステントを挿入し、胆汁を十二指腸へドレナージすることもできます。

超音波内視鏡下膵仮性のう胞ドレナージ

重症膵炎後等に大きな膵仮性のう胞が形成され、仮性のう胞が感染し重症化することがあります。このような場合、私たちは超音波内視鏡下に主に胃からのう胞を穿刺し、のう胞内の膿など内容物を消化管へドレナージしています。超音波内視鏡を用いて血管を避け、安全に穿刺することができます。

経皮的ラジオ波熱凝固療法(RFA)・Real-time virtual sonography(RVS)を用いたRFA

RFAはUSガイド下で経皮的に腫瘍に凝固針を穿刺し、高周波で熱凝固する最も確実な肝癌局所治療法です。肝細胞癌に対するRFAの適応は、①遠隔転移なし、②Child-Pugh A/B、③脈管侵襲なし、④3cm・3個までが適応となります。特に乏血性の小型高分化型肝癌は、US上不鮮明な場合が多く、RVSを用いたRFAが極めて有効です。RVSはFusionやVolume navigationとも言い、DICOM形式で取り込んだCTやMRIなどのvolume dataを参照しながら、超音波画像と同一断面のCT・MRI-MPR画像をリアルタイムに同一画面上に表示するシステムです。したがって超音波で描出しにくい肝腫瘍を、CTやMRIの画像を参照しながら凝固針を腫瘍へ穿刺でき、RFAを確実に施行できることになります。

造影超音波検査

アレルギーや腎障害などの副作用が極めて少ない超音波用造影剤ソナゾイドを静注し、肝臓の造影超音波検査を行っています。肝腫瘍の診断、ラジオ波熱凝固療法時の治療支援に特に有用です。月に約10例の造影超音波検査を行っています。CTやMRI画像を超音波装置に取り込んでリアルタイムに参照できるバーチャルUSシステムが可能な超音波装置を用いて診断、治療に役立てています。

エコーガイド下肝生検、肝腫瘍生検

NASHなど慢性びまん性肝疾患の診断、慢性肝炎など肝疾患の進行程度の診断、肝腫瘍の鑑別診断などの目的で施行します。当院ではエコーガイド下肝生検を1泊2日の入院で行っています。

診療時間のご案内

総合受付(診療のご予約)06-6458-5821

●外来受付時間診療日程

初診 平日 8:30〜11:30
8:30〜11:00
再診 平日 8:00〜
8:00〜

*再診の患者さまは予約時間までに受付して下さい。
*診察予約時間の変更は平日15:00~17:00の間にご連絡下さい。