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非ホジキンリンパ腫

リンパ球が癌化して無制限に増殖し、リンパ節やリンパ組織(扁桃、脾臓など)にできものを作ってくる病気です。(悪性リンパ腫のタイプによっては、その他の臓器に生じることもあります。)

原因

特殊なケースを除き、原因は不明です。(原因が分かっているものとしては、成人T細胞白血病/リンパ腫のウイルス感染、胃MALTリンパ腫のヘリコバクター・ピロリ菌感染などが挙げられます。)

リンパ球の働き

体内に侵入してきた異物(ウイルスや細菌など)を除去する役割を持った、免疫の要になる細胞で、私達の体を異物から守ってくれています。

リンパ球の中にはB細胞、T細胞、NK細胞といった種類があります。リンパ球は骨の中にある「骨髄」という組織でつくられ、頭から足の先まで行き届いているリンパ管や血管を通って、全身に分布します。そしてリンパ管の途中には「リンパ節」という臓器がたくさんあり、そこでリンパ球が増えたり、異物を処理する場となります。(例:のどに炎症を起こしたり、口内炎ができると首のリンパ節が腫れてきます。)

一般的な悪性リンパ腫の症状

リンパ球が癌化すると、無制限に増殖する上に、体内に侵入してきた異物を除去するという正常な機能を果たさなくなります。すなわち、主には

  1. 無制限に増殖する⇒リンパ節が腫れる
    (首や腋の下、足の付け根などにしこり=腫れたリンパ節ができます。多くの場合、痛みはありません。)
  2. 原因不明の熱(微熱のこともあれば、38℃以上の熱のこともあります。)
  3. 6ヶ月の間に体重が10%以上減少する
  4. 体がだるい
  5. 寝汗をかく
  6. 免疫力の低下、感染症を起こしやすい

といった症状が出現します。

非ホジキンリンパ腫の診断・検査

悪性リンパ腫にはいろいろな種類があること、また病気の拡がりには個人差があり、治療方法にも影響するため、次のような検査を行います。多くの検査は外来で施行可能です。

一般的な検査:症状を確認後、体の表面から分かる範囲でリンパ節の腫れを診察します。また血液検査を行い、血液細胞や臓器に異常がないか、確認します。

悪性リンパ腫の種類を調べる検査

リンパ節生検(大抵の場合、外来での手術となりますが、採取するリンパ節の部位によっては入院での手術となることもあります。)

腫れているリンパ節の組織を手術で採取し、異常な細胞がないか、リンパ節の構造がどのように変化しているか、また免疫・遺伝子上の異常といった詳細な特徴を調べます。検査結果には約3週間要するものもあります。

悪性リンパ腫の広がりや内部の病変を調べる検査

超音波検査、CT、MRI、PET/CTなどがあり、必要に応じて行います。

骨髄検査:リンパ球が作られている「骨髄」に悪性リンパ腫の細胞が広がっていないか調べます。(外来でも施行できます。)

このように悪性リンパ腫の種類や広がりを評価し、治療方針を決定していきます。

<病気の広がり(病期分類)>

I期:1つのリンパ節領域、あるいは1つのリンパ節以外の臓器に病変がある。

II期:2つ以上のリンパ節領域、あるいは1つのリンパ節領域と1つ以上のリンパ節以外の部位に病変がある(横隔膜の上下どちらかのみ。)

III期:横隔膜の上下両方に病変がある。

IV期:広い範囲のリンパ節以外の臓器に病変がある。(骨髄も含めて)

<予後因子の評価の仕方:リスク分類>

体の状態や病気の広がりなど、治療効果の見通しを立てるのに用いる検査項目などを「予後因子」といいます。

非ホジキンリンパ腫の予後因子(IPI)
項目
(1)年齢 61歳以上
(2)リンパ節以外の病変 2つ以上
(3)LDH(血液検査) 正常値より高い
(4)病期 III~IV期
(5)日常の活動性(PS) PS2以上
全身状態(PS:パフォーマンス・ステータス)
PS 状態
無症状で社会生活ができる。制限なく発病前と同等にふるまえる。
軽度の症状あり。肉体労働は制限を受けるが歩行、軽い労働は可能。
歩行や身の回りのことはおおかたできる。日中50%以上は起居。
身の回りのこともしばしば介助要。日中50%以上は就床している。
身の回りのことは常に介助要。終日就床している。
予後因子の数とリスク
保有数 リスク 保有数 リスク
0~1 低リスク 低リスク
低中リスク 低中リスク
高中リスク 高中リスク
4~5 高リスク 高リスク

当てはまる予後因子が少ないほど、治療効果の見通しが良いとされており、治療法を選ぶ際の参考にします。

<非ホジキンリンパ腫の種類>

非ホジキンリンパ腫:悪性リンパ腫の約95%を占め、B細胞由来のことが多いです。多くの種類に分けられますが、大きくは以下の3つのタイプに分けられます。

  • ゆっくり進むタイプ:濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫など
    (年単位で進行)
  • 速く進むタイプ:びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫など
    (月単位で進行)
  • 直ぐに治療を要するタイプ:バーキットリンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫など
    (日・週単位で進行)

治療法

このように病気の拡がりとリンパ腫のタイプなどが一人一人異なるため、年齢や体の状態も考慮しながら、最良と考えられる治療法を決定していきます。

  • 限局した病変の場合:経過観察する。ゆっくり進行するタイプの場合に選択されることがあります。
  • 限局した病変の場合:速く進むタイプの場合、放射線をあてて、がん細胞を殺します。週に4~5回、多くの場合は通院で治療します。
  • 拡がった病変の場合:化学療法(抗がん剤)、抗体療法を組み合わせて、薬でがん細胞を殺します。入院または通院で治療します。

その他の治療法:他の治療法では効果や完治が期待できない時に選択されることがあります。

  • 放射免疫療法
  • 造血幹細胞移植
  • 新薬の治験や臨床試験の参加など

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