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膝関節の痛みについて

①変形性膝関節症について

多くの場合、年齢とともに関節軟骨がすり減り、変形してくることにより起こる、変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)が認められます。年齢に関係なく、骨折や捻挫などの怪我の後に起きる場合もあります。変形性関節症は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に進行していきます。症状は痛みや腫れ、運動制限や変形などがあげられます。膝は変形性関節症の起こりやすい部位です。膝の痛みの原因として、怪我以外で症状がなかなか改善しない場合、上記の変形性膝関節症の可能性があります。また、後述する半月板損傷を合併している場合もあります。診断はX線や診察、場合によっては注射やMRIを行うこともあります。

変形性膝関節症の保存治療(手術以外の治療)

運動制限や薬物療法、運動療法などがありますが、当科では原則的には手術治療を中心に行なっておりますので、病状が落ち着けば、お近くのクリニック等での治療をお勧めしております。地域連携室を通じて、ご紹介させて頂いております。病状が進行しお困りの際にはいつでも再診できる体制をとっています。

変形性膝関節症の手術治療

前述の保存治療で症状が改善しない場合や、画像や診察上で急速に進行することが予想される場合、などが手術の適応となります。主な術式は、すり減った骨を切除して、かわりに人工の骨を移植する人工関節置換術を行ないます。虫歯で減った歯を削り、かぶせ物をして、痛みをとって噛める歯にするようなイメージです。その他に、O脚を矯正してすり減った関節を長持ちさせる、高位脛骨骨切り術(HTO: high tibial osteotomy)も行っています。この人工膝関節手術は30年以上の歴史があり、現在も少しずつ進歩しています。最近では特に最少侵襲外科手術(さいしょうしんしゅうげかしゅじゅつ、MIS: minimum invasive surgery)といった、身体への負担のより少ない手術という観点から、一般的に行なわれている、全置換術(TKA: total knee arthroplasty)ではなく、損傷している部分だけを置き換える単顆置換術(UKA: unicompartmental knee arthroprasty)に力を入れています。当科でのUKAは、単に皮膚の切開が小さいだけではなく、一切の筋肉を切開しない真の低侵襲手術であり、術後の早期の機能回復が期待できます。いずれも、病状やニーズに合わせた手術治療が可能となっております。また、術後の回収血輸血による、同種血輸血(他人の血液を輸血すること)の回避や、術後の抗凝固療法薬の使用による静脈血栓塞栓症の予防にも取り組んでいます。入院期間は約2~3週が目安(UKAの場合)で、長期間のリハビリをご希望される場合には、院内の回復期リハビリ病棟や、連携しているリハビリ病院にご紹介することも可能です。変形性関節症がそれほど進行していなくても、膝の痛みや水が貯まったり、運動障害が続く場合があります。診察やMRIなどで半月板損傷が疑われる場合は、関節鏡の手術が勧められます。もともと軟骨がすり減る、変形性関節症があるため、関節鏡手術で症状全てが改善する訳ではなく、病状に応じて幅があります。半月板による症状はほぼなくなるため、また保存治療を継続することで、改善が期待できます。現在治療は澁谷、三宅、丸尾医師が行っています。

UKA術後XP

UKA術中写真

②半月板損傷

怪我(転倒した、捻った、高いところから落ちたなど)など、はっきりした原因がある場合もありますが、繰り返しの負担により、半月板損傷を生じる場合もあります。程度に幅はありますが、軽度の軟骨損傷を伴っていることが多いです。診断は、診察とMRIを行ないます。典型的な症状は、痛みで膝が伸ばせない、曲げれない、あるいは、膝を動かしたときに痛みとひっかかり感がある、などですが、保存治療で改善しない場合は、軟骨損傷が進行する可能性もあるため、積極的に関節鏡手術を勧めています。 数mm径の内視鏡で、関節内を観察、処置が可能ですので、術後の痛みも少なく、数日~10日程度で退院が可能です。手術後もしばらくはリハビリを行い、経過をみていく必要があります。現在治療は三宅、丸尾医師が行っています。

③その他

十字靱帯損傷、滑膜ひだ障害(タナ障害)、関節内遊離体(関節ねずみ)、膝関節滑膜炎など、その他の膝関節疾患の治療も行なっています。現在治療は三宅、丸尾医師が行っています。

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股関節の痛みについて

変形性股関節症について

変形性関節症は、多くの高齢者に見られる一種の老化現象ですが、治療が必要になる変形性股関節症として日本で一番多いのは、先天性股関節脱臼(生まれつき股関節が外れている)、臼蓋形成不全(関節の受け皿が生まれつき小さい)に続いて起こる関節症です。その他には、関節リウマチや、怪我によるもの、大腿骨頭壊死に続く場合があります。他には、はっきりとした原因なく起こる原発性股関節症も、まれにあります。通常は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に進行していき、痛みや可動域制限(関節の動きが悪くなる)を生じます。上記の関節症の前段階として、最近注目されている、関節唇損傷やFAI: Femoroacetabular impingement(大腿臼蓋インピンジメント)が上げられます。これまで見逃されていましたが、MRIなどの検査機器の性能向上により、診断されることが増えてきました。通常は保存治療で改善しますが、場合によっては関節鏡による治療を要す場合があります。

変形性股関節症の保存治療

運動制限、薬物療法、運動療法などがありますが、当科では原則的には手術治療を中心に行なっておりますので、病状が落ち着けば、お近くのクリニック等での治療をお勧めしております。地域連携室を通じて、ご紹介させて頂いております。病状が進行したり、お困りの際にはいつでも再診してご相談させていただきます。

変形性股関節症の手術治療

前述の保存治療で症状が改善しない場合や、画像や診察上で急速に進行することが予想される場合、などが手術の適応となります。当院では、すり減った骨と軟骨を切除して、かわりに人工の骨を移植する人工関節置換術を中心に行なっています。骨切術や関節形成術などの他の手術方法に比べ短期間で安定した成績が長所です。しかしながら、脱臼・感染・磨耗・ゆるみなど、人工関節を用いることによる短所も、少なからずあります。それぞれについて対策をたてて、個人個人に最適な治療を選択し、手術を行っていきます。ここ数年は、最少侵襲外科手術(MIS: minimum invasive surgery)といった、身体への負担のより少ない手術方法、特に、皮膚の切開が小さいだけではなく、一切の筋肉を切開しない真の低侵襲手術(筋温存、muscle sparing)、に取り組んでいます(低侵襲手術は初回手術のほとんどの方に行えますが、股関節の状態、特に変形や脱臼の程度によっては行えない場合があります)。また、術前の自己血貯血による、同種血輸血(他人の血液を輸血すること)の回避や、術後の抗凝固療法薬の使用による静脈血栓塞栓症の予防にも取り組んでいます。入院期間は約2~4週が目安で、長期間のリハビリをご希望される場合には、院内の回復期リハビリ病棟や、連携しているリハビリ病院にご紹介することも可能です。手術時期や手術方法などについてお悩みがあれば、一度受診しご相談下さい。現在治療は澁谷医師が行っています。

人工股関節術後XP

人工股関節の術中写真

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肩の痛みについて

『肩の痛み』は、筋骨格系の疼痛で3番目に多い訴えといわれています。痛みの原因となる疾患はいろいろあります。

  • 骨折・脱臼・腱板断裂などの外傷
  • いわゆる五十肩、(外傷以外の)腱板断裂などの肩関節周囲炎
  • 内臓疾患、糖尿病、頚椎の変形による神経痛など肩関節以外に起因する疾患

など。

肩を動かすと痛い、肩が挙がりにくい、痛みで眠れないなどの自覚症状があれば早い時期に医師に相談することをお勧めします。

当科では専門外来を設置し、診察に加え必要に応じレントゲン、超音波検査、CT,MRI検査の画像診断をおこなって治療方針を相談させていただいています。

肩関節周囲炎は疾患の総称ですが、これには石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋腱鞘炎、  肩関節拘縮(いわゆる五十肩)、外傷のない腱板断裂などが含まれます。
いずれも保存療法(薬物療法、リハビリテーションなど)と手術療法があります。
このなかで肩の痛みと挙上困難の原因として最も多いのが腱板断裂です。ある調査では、無症状の人も含めて中高年の4~5人に1人は腱板損傷があるともいわれています。腱板とは肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉の上腕骨に付く腱組織の集合体です。腱板断裂は加齢とともに増加します。年齢、疼痛の状態、職業、筋肉の状態等を総合的に判断し治療法を相談します。

手術が必要になった場合、当科では原則、関節鏡をつかった腱板縫合術を行っています。これは細いカメラを肩関節に入れ、特殊な器械を使って腱板を修復します。小さな傷で手術できるため筋肉を大きく切らないので術後の回復がはやいのです。 現在治療は丸尾医師が行っています。

診療時間のご案内

総合受付(診療のご予約)06-6458-5821

●外来受付時間診療日程

初診 平日 8:30〜11:30
8:30〜11:00
再診 平日 8:00〜
8:00〜

*再診の患者さまは予約時間までに受付して下さい。
*診察予約時間の変更は平日15:00~17:00の間にご連絡下さい。