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乳腺外科

自分の乳房に
関心を持つことが大切です

乳腺外科部長 恒川 昭二 Shoji Tsunekawa
乳腺外科医長 小倉 信子 Nobuko Ogura
なぜ乳がんになる人が増えているのでしょうか。
かつて50人に1人だった乳がんの罹患率は、2014年では11人に1人と約5倍に増えています。これは、食生活の欧米化に加え、少子化も大きな原因となっています。出産経験のない女性は女性ホルモンの一種であるエストロゲンに長くさらされるため、出産経験のある女性と比べ発症の確率が高まります。同様の理由から、初産年齢が高い女性も乳がんのリスクが高くなります。
乳がんを自分で見つける方法を教えてください。
自身で乳房を触るセルフチェックでは、ステージ1とされる1.5cmほどのしこりを見つけることができます。グリグリとしたしこりがあったり、乳頭から茶色~赤色の分泌物が出ていたら要注意です。専門医の診察や検診では、さらに小さいしこりを見つけることが可能です。いずれにせよご自身の乳房に関心を持つことが大切です。
治療方法にはどのようなものがありますか。
手術、薬物療法、放射線療法、ホルモン療法を患者さまの状態や希望に応じて組み合わせます。手術では、がんだけを切除し乳房の温存を希望される方が多いですが、昨今の乳房再建技術の向上により、全摘して乳房再建される患者さまも増えています。
乳がんは病理メカニズムの解明により治療方法が確立しており、進行がんの場合を含めても、約9割の方が治癒しています。
また、特定の遺伝子が関与している、遺伝性乳がん卵巣がん症候群という病気もあります。ご自身の家系に乳がんや卵巣がんの患者さんが複数おられる方は、早めに医師に相談されるといいでしょう。
私たち医療者には、がん治療のみならず、患者さまの豊かな人生のお手伝いをするという役割もあります。そのため当院では、抗がん薬治療による脱毛を防ぐための臨床試験(頭皮の冷却)にも着手しています。乳がんは早期発見できれば治癒する確率の高い病気です。そのためにも定期検診を心がけ、気になる症状があればぜひ早めに受診してください。