当科の診療について
腎疾患一般(検尿異常、急性腎炎、慢性腎炎、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、水・電解質異常、慢性腎不全、血液透析、腹膜透析、腎移植、維持透析合併症治療など)に幅広く対応しております。
主な診療実績(2022年)
名称 | 件数 |
---|---|
腎生検 | 76 件/年 |
生体腎移植 | 4 例/年 |
腹膜透析関連手術 | 22 件/年 |
内シャント手術 | 21 件/年 |
バスキュラーアクセスインターベンション治療 | 101件/年 |
体外循環治療数 | 2200回/年 |
施設認定
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本腎臓学会研修施設
ご説明
血尿・蛋白尿にて当院をご紹介いただいた場合、尿検査・血液検査・腎臓超音波検査(血流評価)・CT・MRI等を必要に応じて行っています。特に当院では外来担当医が尿沈渣を直接検鏡しながら診療を行っておりますので、比較的迅速に腎疾患の病態を把握できるものと考えております。
腎疾患の可能性がある患者様に対しては、適応があれば入院して腎生検を行っております。特にIgA腎症に対する扁桃摘出・ステロイド療法や、ネフローゼ症候群に対する免疫抑制剤治療なども積極的に行っております。
腎機能が既に悪くなっている患者様に対しても、それ以上腎機能が悪くならないよう、透析を少しでも遅らせるために、外来での栄養指導や内服薬の調節に加え、必要に応じて1週間の教育入院を行っております。また、かかりつけ医の先生との病診連携にも力を入れております。
治療をおこなっても残念ながら腎臓が完全に悪くなってしまった患者様に対しては、腎代替療法の説明外来を設け、透析や腎移植などの治療について充分説明をさせていただいております。
当院は血液透析・腹膜透析・生体腎移植の治療に対応しておりますので、適切な時期に適切な腎代替療法を選択いただけます。なお、当院の血液透析施設(血液浄化センター)は入院患者様用であり、外来通院の血液維持透析は行っておりません。腹膜透析及び腎移植後の外来通院治療は行っております。
血液透析のバスキュラーアクセス(シャント)に対するインターベンション治療(VAIVT)や再建術、腹膜透析のカテーテルトラブル等にも緊急で対応しております。透析患者様の慢性の合併症にも他科の先生方と協力して対応しております。