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肩関節外科領域

肩関節に熟練した医師(馬谷)が担当しております。腱板断裂や反復性肩関節脱臼、Loose shoulder(動揺肩)、凍結肩、肩関節拘縮、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症、肩鎖関節脱臼、スポーツ障害肩、各種骨折・外傷などあらゆる肩関節周囲の疾患に対応しております。保存療法や手術療法を問わずリハビリテーション科と密に連携し、治療にあたります。手術は、原則関節鏡を中心とした最小侵襲で行います。

腱板断裂

年齢とともに増加(50歳代で10%、60歳代で20%、70-80歳代で40-50%)し、そのうち症候性(有症状)の割合は1/3程度と言われています。 主な症状は、疼痛や運動障害(筋力低下・易疲労性)です。外傷によるものは半数程度で、残りの半数には明らかな原因はないと言われており、加齢による変化、酷使、糖尿病、喫煙歴などに影響を受けると言われております。症状や断裂の大きさ、腱板の萎縮の程度、年齢、職種、スポーツ復帰の希望などによって治療方針を決定致します。治療は、リハビリテーションや関節内注射、手術となります。 手術は、原則関節鏡を中心とした最小侵襲で行います。状態に応じて関節鏡視下腱板修復術、Debeyre-patte変法(腱板前進術)、上方関節包再建術、棘下筋回転移行術、リバース型人工肩関節全置換術などを行います。術後は3-6週間の装具固定が必要となり、その期間中は入院を推奨しております。

     

画像: 公益社団法人 日本整形外科学会ホームページ

反復性肩関節脱臼

肩関節は、全身で一番脱臼しやすい関節です。若年者ほど一度脱臼すると、再脱臼しやすくなります。(10歳代で初回脱臼すると80-90%の確率で再脱臼)脱臼や脱臼不安定感によるスポーツや仕事、日常生活への影響がみられる場合、手術を考慮致します。手術は、基本的には関節鏡視下関節唇修復術で行いますが、再脱臼のリスクが高い場合[繰り返す脱臼によって生じた関節窩(受け皿)やHill-sachs lesion(上腕骨骨頭後面)の骨欠損が大きい、コンタクトスポーツなどへの復帰を希望]には、烏口突起移行術(Bankart&Bristow変法)を行います。スポーツ復帰の目安は術後6ヵ月以降となります。

     

画像: 公益社団法人 日本整形外科学会ホームページ

Loose shoulder(動揺肩)

元来肩関節が緩い方が軽度の外傷を契機に前方や下方、後方へ不安定になった状態です。リハビリテーションによる治療が中心となりますが、治療に反応せず日常生活に支障をきたしている場合には手術を考慮致します。手術は、関節鏡視下関節唇修復術や関節包縫縮術を行います。

凍結肩(五十肩、肩関節周囲炎)

40-60歳代の普段あまり身体を動かしていない方に好発します。主な症状は、可動域制限、疼痛(特に夜間痛)です。明らかな原因なく発症しますが、軽微な外傷を契機に発症する事もあります。自然に治癒すると言われてきましたが、近年放置すると罹病期間の長期化や症状の残存が生じると言われており(特に糖尿病などの生活習慣病や喫煙歴のある方)、運動療法やリハビリテーション、関節内注射などが重要視されてきています。治療に難渋した場合には手術を考慮致します。手術は、関節鏡視下授動術(関節包解離術)を行います。手術後は集中的にリハビリテーションを行うため、術後3-4週間の入院を推奨しております。

石灰沈着性腱板炎

40-50歳代の女性に好発します。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶の炎症によって生じ、治療は局所安静やエコーガイド下穿刺・注射を行います。それでも改善しない場合には手術を考慮致します。手術は、関節鏡で石灰沈着物を除去します。

     

画像: 公益社団法人 日本整形外科学会ホームページ

変形性肩関節症

長年の酷使によって関節軟骨が擦り減った状態です。脱臼や腱板断裂によって関節軟骨に損傷が生じ、徐々に進行した場合にも生じます。主な症状は、疼痛、可動域制限、動作時の轢音(ゴリゴリといった音)です。日常生活動作に支障が出ている場合、手術を考慮致します。手術は、人工肩関節全置換術またはリバース型人工肩関節全置換術を行います。

肩鎖関節脱臼

高所からの転落やラグビーなどのコンタクトスポーツによる打撲で生じます。転位が大きい場合(Rockwood分類type 3の一部, 4, 5, 6)は手術適応となります。手術は、関節鏡を併用し、2つの金属のボタンと強い糸を用いて脱臼を整復・固定します。

     

画像: 公益社団法人 日本整形外科学会ホームページ

スポーツ障害肩(野球肩など)

オーバーヘッド動作時(野球・ソフトボール・ハンドボール・やり投げなどの投球動作、バレーボールのアタック動作、テニスのスマッシュなど)の肩関節痛です。スポーツ障害肩は、肩関節以外に根本的な原因が存在することがよくあります。股関節や下肢の柔軟性低下などによって下肢からの運動連鎖が円滑に行えず、肩関節への大きな負荷が繰り返し生じるためです。治療は、リハビリテーションによる保存治療が中心となります。全身の機能や運動連鎖の評価を行い、適宜改善と再発予防(柔軟性や関節可動域の改善、体幹や下肢筋力の強化など)を行います。保存治療での復帰が困難と予想される場合には、手術(関節鏡)を考慮致します。

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