当科の診療について
- ●蛋白尿・血尿
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蛋白尿は腎臓に負担がかかっているサインです。血尿は、膀胱や尿管などの病気からくることもありますが、腎臓に炎症を起こしているサインのこともあります。当院腎臓内科では、尿検査を重視して診察を行い、早期に腎臓の病気を発見して治療を行っています。
- ●クレアチニン上昇・eGFR低下
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腎臓の機能が低下しているサインです。なぜ腎臓が悪くなっているのか調べた上で、腎臓がそれ以上悪くならないように、治療を行っています。
- ●腎生検
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腎臓に病気の疑いがある患者様には、4日間入院していただき(月曜日から木曜日)、腎生検を行っています。腎生検にて正確に腎臓病の診断をした上で、治療を行っています。
- 月曜日 入院
- 火曜日 腎生検。術後6時間絶対安静。その後、翌朝までベット上安静。
- 水曜日 血液検査・尿検査。安静解除。
- 木曜日 退院
検査結果は、退院後初回外来にて腎生検組織をお見せしながら(バーチャルスライド)説明させていただきます。
- ●IgA腎症、ネフローゼ症候群
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IgA腎症のなかでも、将来的に腎機能が低下したり透析が必要になったりする可能性のある患者様に対して、扁桃摘出術・ステロイド治療も積極的に行っています。また、ネフローゼ症候群に対する治療ではステロイドが中心的に用いられますが、免疫抑制剤も適宜併用することにより、ステロイドの副作用が少なくなるように治療を行っています。
- ●慢性腎臓病(CKD)検査教育入院
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腎機能が既に悪くなっている患者さまに対して、当院では1週間のプログラムで検査・教育入院を行っています。入院中は、患者様の腎機能がそれ以上悪くならないよう、透析を少しでも遅らせられるように、食餌療法・内服治療・運動療法などを行っています。
- ●腎代替療法
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治療をおこなっても残念ながら腎臓が完全に悪くなってしまった患者さまに対しては、透析や腎移植などの治療について充分説明をさせていただき(療法選択外来)、適切な時期に血液透析や腹膜透析の導入を行っています。血液透析に関しては、当院で内シャントの作成や透析導入を行い、透析導入後の通院透析はご自宅や職場に近い透析クリニックへ紹介させていただきます。腹膜透析に関しては、腹膜透析の導入から外来通院まで当院で行わせていただいております。生体腎移植も当院でおこなうことが可能です。
- ●血液浄化センター
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平成27年6月に血液透析や体外循環治療を行える最新の機器を備えた血液浄化センターを開設しました。主に入院透析患者さまのための施設で、ベットは6床あります。当院では血液透析患者さまの合併症(シャントトラブルなど)にもスピーディに対応しております。また、腹膜透析の外来も行っております。
- ●セカンドオピニオン
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腎臓内科顧問 武曾惠理 先生、及び腎臓内科部長 古宮俊幸 先生のセカンドオピニオンも、随時受付ています。
主な診療実績(2019年)
名称 | 件数 |
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腎生検 | 53 |
内シャント手術 | 30 |
バスキュラーアクセスインターベンション治療 | 67 |
腹膜透析関連手術 | 23 |
体外循環数(透析・アフェレーシス) | 1,945 |
生体腎移植 | 2 |
医師紹介
部長 | 石井 輝(いしい あきら)
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所属学会 資格 |
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部長 | 藤田 昌昭 (ふじた まさあき) |
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所属学会 資格 |
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医長 血液浄化センター長 |
戸田 尚宏(とだ なおひろ) |
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所属学会 資格 |
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医長 | 平島 尚子(ひらしま なおこ) |
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所属学会 資格 |
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医員 | 竹岡 純 (たけおか じゅん) |
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医員 | 藤田 京花 (ふじた きょうか) |
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医員 | 佐藤 涼 (さとう りょう) |
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医員 | 菅枝 茜 (すがえ あかね) |
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顧問 | 武曾 惠理(むそう えり) |
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所属学会 資格 |
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