令和6年度 関西電力病院 病院指標
病院指標
医療の質指標
年齢階級別退院患者数
ファイルをダウンロード年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 13 | 71 | 179 | 268 | 529 | 1184 | 1546 | 2369 | 1601 | 249 |
当院では、糖尿病を中心とする生活習慣病と脳・心血管障害治療、がん、機能再生医療、救急医療を重点項目に掲げ、「地域の皆様に開放された病院」として、質の高い医療を幅の広い年齢層の患者様に提供を行っております。
全体的に見ると、特に当院は小児科・産科を標榜していない影響もあるかと考えますが、全体の約70%を60才以上の患者様で占めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 76 | 5.0 | 4.5 | 0% | 70.1 | |
06007xxx9909xx | 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等29あり | 43 | 2.0 | 3.2 | 0% | 58.2 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 36 | 6.5 | 6.0 | 0% | 61.9 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 32 | 5.9 | 5.3 | 0% | 41.7 | |
060335xx0200xx | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 31 | 7.7 | 7.1 | 0% | 63.5 |
外科は消化器外科と乳腺外科で構成しています。消化器外科で扱っている疾患は、食道がん、胃がん、大腸がん、乳癌、膵臓がん、肝臓がん、神経内分泌腫瘍など悪性腫瘍や胆嚢結石症、急性虫垂炎、鼠径ヘルニア(脱腸)、痔核・痔瘻などです。 消化器悪性腫瘍の治療に関しては消化器内科・腫瘍内科・放射線科などとともに消化器センターとして診療・治療にあたっており、消化器センターないで看護部・栄養科・薬剤部とともに定期的な多職種カンファレンスを行い集学的な治療を提供しています。また、希少疾患である神経内分泌腫瘍に関しては腫瘍内科・消化器内科・放射線診断科・放射線治療科などともに神経内分泌腫瘍センターとして専門的診療にあったており、全国でも有数の患者数の診療を行っています。乳腺外科にかんしては形成外科と協力して積極的に乳房再建術を行ったり、腫瘍内科や遺伝外来と連携するなど専門的な治療の提供を行っています。
疾患別では胆嚢結石症や急性胆嚢炎、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎での入院がここ数年多い傾向が続いています。腹腔鏡手術やロボット支援下手術など低侵襲な治療の提供に努めており、低侵襲手術の割合が増えたために2023年より平均在院日数が短くなっています。神経内分泌腫瘍に対する新たな放射線内用療法を2021年より導入しており、治療症例が増えたため膵臓の腫瘍(手術なし)の症例数が2番目に多くなりました。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 29 | 27.6 | 25.3 | 34.48% | 78.0 | |
160760xx01xxxx | 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 | 25 | 8.9 | 6.0 | 0% | 67.6 | |
160610xx01xxxx | 四肢筋腱損傷 関節鏡下肩腱板断裂手術等 | 22 | 25.0 | 16.2 | 0% | 62.1 | |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 19 | 22.3 | 15.4 | 0% | 67.3 | |
070160xx97xxxx | 上肢末梢神経麻痺 その他の手術あり | 18 | 6.6 | 5.8 | 0% | 64.9 |
整形外科では、脊椎外科、手外科、関節外科を中心に入院手術や外来手術を行っています。
予定手術では、概ね在院日数は1ヶ月以内となっています。上肢の骨折は入院期間が短いのですが、大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術例では、転院により入院期間を1ヶ月以内に抑えています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1なし | 16 | 5.3 | 4.7 | 0% | 59.2 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | 13 | 5.2 | 2.7 | 0% | 72.2 | |
160640xx01xxxx | 外傷性切断 切断四肢再接合術等 | 12 | 17.6 | 16.2 | 0% | 53.5 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - |
当診療科は主として、体表面とそれに近い組織、器官の先天異常、外傷、腫瘍などによる障害に対し、これを形態的のみならず、機能的にも可及的正常に
再建することを目的としています。特に近年は、 マイクロサージャリーの技術が発達し、従来の外科の概念を変えるような手術が可能となってきています。
皮膚腫瘍切除や眼瞼下垂症手術と言った一般形成外科手術の他に、 顕微鏡下に血管や神経をつなぐマイクロサージャリーを用いた切断指肢の再接着や、欠損指の再建手術、手指の腱縫合などの手外科手術を多く手がけていることが、当診療科の治療の特色です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 35 | 14.0 | 9.8 | 2.86% | 74.3 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 18 | 6.9 | 8.0 | 0% | 62.7 | |
010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 16 | 15.0 | 16.9 | 0% | 64.0 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 15 | 20.3 | 18.7 | 40.00% | 66.7 | |
010030xx991xxx | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり | 14 | 3.3 | 2.9 | 0% | 55.3 |
当診療科では主に脳血管の障害、脳の外傷、脳腫瘍、水頭症の患者様を対象に診療しています。
一般的に脳梗塞(血行障害による脳損傷)や脳の外傷(怪我による脳損傷)の罹患率が高く、当院においてもこれらの患者様が多くなっています。
緊急入院を必要とする患者様が多く 、いつでも速やかに対応できる体制を整えています。
脳保護や血行改善のための薬剤治療を行うほか、必要に応じて手術による治療を行っています。脳損傷に伴う機能障害を有する患者様が多く、早期から
リハビリテーションを併用しています。長期間のリハビリテーションが必要な場合は、回復期施設へ転院した上でリハビリテーションを継続していただきます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx02x0xx | 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし | 29 | 14.9 | 9.8 | 0% | 70.3 | |
040030xx97xxxx | 呼吸器系の良性腫瘍 手術あり | - | - | - | - | - | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | - | - | - | |
040010xx01x0xx | 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
当診療科において、一番多く治療にあたっている疾病は肺悪性腫瘍で、その大半は原発性肺癌ですが、一部転移性肺腫瘍も含みます。
それ以外に縦隔腫瘍や自然気胸、肺良性腫瘍など幅広く胸部疾患全般の治療を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 15 | 17.1 | 20.8 | 0% | 71.7 | |
050050xx0101xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | - | - | - | - | - | |
050163xx01x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり | - | - | - | - | - | |
050161xx01x1xx | 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり | - | - | - | - | - | |
050170xx97000x | 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
狭心症,心筋梗塞にに対して冠動脈バイパス術を施行しています。特に透析患者、糖尿病患者に対するCABGの有用性は報告されており、両側内胸動脈を使用した多枝バイパスを積極的に行っております。また内視鏡を用いた小切開によるMICS-CABGも施行しています。心臓弁膜症に関しては高齢者の大動脈弁狭窄症に対する弁置換術をはじめ、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症には積極的に自己弁を温存した弁形成術を施行しています。単弁手術においては内視鏡を用いた小切開によるMICSをすべての症例で第一選択としています。腹部大動脈瘤に加え胸部大動脈瘤治療も外科手術だけてなく症例に応じてステントグラフトによる治療も行っています。また手術とステントグラフトを組み合わせたハイブリッド手術を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 197 | 1.8 | 2.5 | 0% | 72.8 | |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 | 93 | 4.2 | 4.3 | 0% | 75.9 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 その他の手術あり片眼 | 30 | 3.8 | 4.5 | 0% | 69.4 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | - | - | - | - | - |
当診療科は、眼科領域のあらゆる疾患に対して、最新の検査機器を用いた正確な診断に基づく適切な治療(薬物、レーザー、手術)を行っています。 主な診療内容(外来および入院)は、網膜硝子体疾患(網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑上膜)の診断と治療、緑内障の診断と治療、白内障の手術治療です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術等 | 112 | 5.2 | 6.1 | 0% | 52.8 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 26 | 4.3 | 4.7 | 0% | 65.4 | |
030340xxxxxxxx | 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> | 24 | 6.8 | 5.1 | 0% | 40.5 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 23 | 6.7 | 5.8 | 0% | 51.2 | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり | 21 | 6.4 | 6.7 | 0% | 58.8 |
手術が必要な中耳炎に対して積極的に鼓室形成術を行っていますが、重症度に応じて一期的手術、あるいは段階手術を適宜選択し行っています。一般的な顕微鏡手術に加え、低侵襲な内視鏡手術も行っています。他施設で手術を受けた後の、中耳炎再発例も多く治療しているため、入院期間はやや長めの傾向にあります。
耳硬化症に対するアブミ骨手術は、繊細で高度な技術が必要です。当院は近畿圏でも有数の手術件数を誇ります。また、通常の外科治療では聴力の改善が得られない高度感音性難聴の場合には、人工内耳による治療も実施しています。
内服治療効果が不十分な慢性副鼻腔炎例は、内視鏡およびナビゲーションを併用した副鼻腔手術を行っており、必要に応じて鼻中隔矯正術や翼突管神経切除術なども同時に行っています。
頭頚部の腫瘍に対しては、形成外科と共同で再建を行う大掛かりなものから、抗がん剤と放射線治療だけで治癒を目指す症例など幅広く対応しています。
また、抗がん剤の動脈内注入療法にも、積極的に取り組んでいます。
重症の突発性難聴に対しては入院でステロイド点滴を行っており、また糖尿病などの併存症がある場合に該当科と連携して積極的に治療を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 166 | 2.0 | 2.0 | 0% | 56.4 | |
010300xxxxxxxx | 睡眠障害 | 46 | 2.1 | 4.0 | 0% | 29.1 | |
010160xx99x10x | パーキンソン病 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | 28 | 13.0 | 19.0 | 3.57% | 76.7 | |
010160xx99x00x | パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 21 | 20.7 | 18.0 | 0% | 77.0 | |
010060xx99x20x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | 20 | 13.6 | 16.9 | 10.00% | 73.2 |
昨年に比して睡眠時無呼吸,睡眠障害は大幅に増加した。変性疾患や脳梗塞の入院も若干増加した。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 118 | 2.2 | 2.5 | 0% | 68.3 | |
110080xx03xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | 55 | 2.2 | 2.6 | 0% | 70.3 | |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 35 | 4.9 | 5.2 | 0% | 61.9 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 28 | 5.3 | 6.8 | 0% | 70.7 | |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 | 21 | 15.8 | 11.1 | 0% | 70.0 |
前立腺生検はMRI所見に基づいた経会陰テンプレート多部位生検を行い、癌を見逃さないようにしています。悪性度の低い前立腺癌では監視療法を選択します。
上部尿路結石はMOSESモードとフレキシブルアクセスシースを用いた高出力レーザーで破砕しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 27 | 8.1 | 5.9 | 0% | 44.3 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 22 | 6.5 | 6.0 | 0% | 44.8 | |
12002xxx02xxxx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 | 20 | 1.9 | 2.9 | 0% | 43.4 | |
12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | 17 | 13.6 | 9.8 | 0% | 59.2 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 17 | 8.9 | 9.2 | 0% | 43.1 |
症例数の減少が続いている。平均在院日数は、全国平均と比べて悪性腫瘍に関するもののみやや長いが、他はよくコントロールされている。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 31 | 21.9 | 16.4 | 12.90% | 81.0 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 29 | 3.1 | 3.0 | 0% | 72.1 | |
0400802299x000 | 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア0 | 18 | 14.3 | 8.1 | 0% | 49.3 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 18 | 24.9 | 20.8 | 22.22% | 85.9 | |
040110xxxx00xx | 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 17 | 30.5 | 18.7 | 17.65% | 78.9 |
当診療科では多彩な呼吸器感染症を多く取り扱っています。
- 肺癌は、クリニカルパスを用いた入院での気管支鏡検査などで診断し、進行肺癌に対する化学療法導入時などに腫瘍内科と連携しながら入院対応を行っています。
- 間質性肺炎は、気管支鏡検査(気管支肺胞洗浄・経気管支肺生検)や外科的肺生検などで診断し、抗炎症薬や抗線維化薬の導入時、および急性増悪時に入院を行っています。
- 高齢化社会を反映して誤嚥性肺炎の入院対応も少なくはありません。リハビリや環境調整などで後方支援が必要な際には慢性期病院/施設へ転院していただいています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 161 | 3.8 | 4.2 | 0% | 69.5 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 138 | 3.1 | 3.1 | 0% | 70.5 | |
050070xx03x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 87 | 4.3 | 4.5 | 0% | 65.2 | |
050050xx9920xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし | 58 | 3.4 | 3.3 | 0% | 71.4 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 48 | 14.2 | 17.3 | 10.42% | 85.4 |
冠動脈疾患患者および下肢閉塞性動脈硬化症患者に対する検査・治療目的で入院される症例が大半をしめます。
冠動脈疾患患者は増加しています。一部を除いて、平均在院日数は全国平均よりも少なく、効率的な診療を行っていることが示されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | 103 | 11.3 | 10.5 | 0% | 63.9 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 77 | 14.1 | 13.8 | 1.30% | 66.5 | |
100180xx99000x | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 20 | 3.8 | 5.4 | 0% | 58.6 | |
10006xxxxxx1xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 18 | 13.7 | 12.6 | 0% | 50.3 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 16.6 | 13.1 | 0% | 54.3 |
当診療科は糖尿病の検査・教育・治療入院や肥満症の減量入院、および内分泌疾患の検査・治療入院を主に実施しています。
特に糖尿病の教育・治療入院は充実しており、糖尿病治療の基盤である食事・運動療法に注力し、いずれの患者さんにも管理栄養士や理学療法士などが加わったチーム医療で個別化した治療を行っているほか、より高度で専門的な知識・技術が求められるインスリン治療やインクレチン治療、インスリンポンプなど、最新の医学的知見に基づいた治療も導入しています。一方で急性疾患にも積極的に対応しており、糖尿病性ケトアシドーシスや感染症、低血糖昏睡などのほか、内分泌疾患のクリーゼなども加療しています。
糖尿病診療においては、教育からインスリンやインクレチン注射実施例まで幅広い診療を行っており、インスリン注射なしの2型糖尿病症例が最も多く、インスリン注射を実施している2型糖尿病症例が次いで多くなっています。入院期間などの指標も全国平均よりやや短く、集中して効率よく教育・治療を行っていることが示されてきました。
ここ数年の傾向として、糖尿病ケトアシドーシス症例や1型糖尿病症例が増加しています。これは新型コロナウイルス・パンデミックによって、本来であればもっと早期に医療介入されるべきであった例や、ライフスタイル変化や薬物治療の継続に何らかの支障が生じやすくなったりしたことで、その影響を受けやすい1型糖尿病患者やインスリン療法中の患者、必要な治療を開始していなかった患者などの状態が悪化したことが理由と考えられます。
しかしながら、より多くの合併症や併存症が存在する症例の増加、急性疾患の治療増加など、病態が複雑化して入院期間を延長する要素は多い中で、多職種のチーム医療によって、最適な治療法を探索し決定することで、ほぼいずれの疾患群においても全国平均と同等か、短い入院期間を達成しています。また糖尿病以外においても、下垂体、副腎、甲状腺などの内分泌疾患の特に急性の変化に対応したり、迅速に診断をつける必要のある症例については検査を積極的に実施して診断・治療を行いました。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 57 | 8.4 | 11.4 | 3.51% | 68.7 | |
110280xx9902xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり | 29 | 5.8 | 7.8 | 3.45% | 69.5 | |
110280xx991xxx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり | 29 | 6.7 | 6.0 | 0% | 57.2 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 13 | 6.2 | 7.4 | 0% | 73.3 | |
110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 12 | 11.7 | 13.8 | 0% | 76.9 |
当診療科では、慢性腎不全の教育入院や、腎炎・ネフローゼ症候群の腎生検・治療目的入院が主体と なっております。
また、血液透析のみならず腹膜透析も積極的に行っております。
さらに、バスキュラーアクセストラブルにも迅速に対応しており、内シャントの手術やVAIVTも盛んに行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130010xx97x9xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等29あり | 107 | 28.7 | 34.7 | 11.21% | 79.0 | |
130030xx99xcxx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2Cあり | 73 | 5.7 | 10.6 | 0% | 72.6 | |
130030xx97xb0x | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2Bあり 定義副傷病なし | 46 | 22.5 | 27.9 | 15.22% | 74.8 | |
130030xx99xbxx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2Bあり | 44 | 11.6 | 12.2 | 15.91% | 63.2 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等25あり | 34 | 21.8 | 14.7 | 0% | 72.0 |
血液内科では、血液悪性疾患が占める割合が多く、化学療法(抗がん剤治療)を多く行っています。以前は非ホジキンリンパ腫が全体のおよそ7~8割を占めいましたが、現在は急性骨髄性白血病+骨髄異形成症候群と非ホジキンリンパ腫が同じくらいの割合でそれぞれ4割程度となっています。急性骨髄性白血病+骨髄異形成症候群が増加した背景には高齢者でも行うことのできる白血病の治療(アザシチジン+ベネトクラクス)が保険適応となったことによる治療対象患者の増加があげられます。悪性リンパ腫の中のB細胞性リンパ腫に対して、従来のR-CHOP療法で治療する症例は少なく、新規の抗CD20抗体薬であるオビヌツズマブやCD79b抗体とMMAEの抗体薬物複合体であるポラツズマブベドチンを含む治療を行う症例のほうが多くなっております。またそれら新規薬剤を使用した場合入院期間の短縮が得られ非ホジキンリンパ腫のための治療のための入院の平均在院日数が短期間になっております。急性骨髄性白血病の治療時は輸血をする頻度が多く リンパ腫の治療で輸血が必要になる患者さまは半分以下となっています。また多発性骨髄腫は急性骨髄性白血病+骨髄異形成症候群とリンパ腫についで多い血液悪性疾患となっています
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 293 | 2.4 | 2.6 | 0% | 67.0 | ||
060050xx04xxxx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 | 57 | 10.0 | 7.3 | 0% | 74.7 | ||
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし | 57 | 1.6 | 3.0 | 0% | 68.2 | ||
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 49 | 11.4 | 8.9 | 2.04% | 75.0 | ||
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫 | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 40 | 10.6 | 7.5 | 0% | 76.0 |
当診療科では消化管・肝胆膵疾患に対し幅広く対応を行っています。 特に消化管の悪性腫瘍に対する内視鏡治療、肝悪性疾患に対するラジオ(マイクロ波)波焼灼術、胆道疾患に対する内視鏡治療、進行癌に対する化学療法に力を入れております。 小腸大腸の良性腫瘍の大部分が大腸腺腫であり、10mm未満のポリープは外来切除、それ以上の大きなポリープは入院切除(多くは1泊2日)しています。 結腸の悪性腫瘍(手術なし)は早期の大腸・直腸癌であり、内視鏡的粘膜切除術や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にて治療を行い、切除病変の大きさにより1週間以内の入院となります。 肝・肝内胆管の悪性腫瘍のほとんどが肝細胞癌と一部転移性肝癌です。EOB-MRIで早期に発見し、virtual sonographyを用いた経皮的なラジオ波焼灼療法にて局所根治に努め、できるだけ短期入院になるよう努めております。ただ十分な治療域を確保するため、2セッションの治療することも多く、そのため入院期間やや長めになっています。 総胆管結石やそれに伴う胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージは緊急を要することも多く、24時間体制で対応しています。ただ高齢者が多くやや長めの入院期間となっています。 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術は早期胃癌に対するESDまたは十二指腸腫瘍に対するハイブリッドESDであり、食道の悪性腫瘍(頸部を含む) 内視鏡的食道粘膜切除もほとんどが早期食道癌に対するESDです。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070470xx99x0xx | 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし | 23 | 11.2 | 15.0 | 0% | 69.9 | |
070560xxxxx00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 21 | 14.7 | 14.9 | 0% | 59.2 | |
070560xxxxx01x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | 19 | 22.3 | 24.1 | 0% | 66.4 | |
070560xxxxx91x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等29あり 定義副傷病あり | - | - | - | - | - | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | - | - | - | - | - |
当診療科では、関節リウマチや膠原病などの自己免疫性疾患全般にわたり診療を行っております。関節リウマチについては、早期の診断、寛解導入を図ることにより、全国平均よりも短い入院期間での退院を実現しています。また、膠原病疾患についても、早期診断、早期治療介入を図ることにより、全国平均よりも短い入院期間での退院となっている。その他には、自己炎症性疾患やいわゆる不明熱といった診断が確定していない症例においても診療を行っている。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
ファイルをダウンロード初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 47 | - | - | 9 | - | 13 | 1 | 8 |
大腸癌 | 25 | 14 | 22 | - | - | 26 | 1 | 8 |
乳癌 | 22 | 15 | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | 29 | - | 26 | 14 | - | 12 | 1 | 8 |
肝癌 | 10 | - | - | - | - | 50 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌・肺癌はいずれも比較的早期の患者様もおられますが、再発・進行癌の患者様も目立ちます。
「不明」とあるのは入院時には病期が不明であった患者様で、その後の検査等で病期が判明致します。
なおDPCのコーディングでは転移性の進行癌患者様が転移部位でコーディングされることが多く、Ⅳ期癌の正確な数字を表記するためにデータの見直しを行っております。
抗がん薬治療を外来通院で行うことが多くなっており、延べ人数が以前よりも減少しています。
当院は400床の病院ですが、大腸癌・肺癌はそれぞれ年間100名以上の患者さまが受診されております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
ファイルをダウンロード患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 25 | 15.4 | 56.1 |
中等症 | 73 | 18.2 | 77.3 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
重症度が上がるにつれ平均年齢が上がっています。患者数が最も多いのは中等症です。リハビリや環境調整、後方支援などの対応など複数の因子の影響か、中等症の平均在院日数が多いです。
脳梗塞の患者数等
ファイルをダウンロード発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 96 | 40.9 | 70.6 | 9.38% |
その他 | 14 | 47.7 | 73.3 | 7.14% |
脳梗塞は脳血管が閉塞し脳の一部が損傷する疾患です。当院では脳神経内科と脳神経外科が協力して脳梗塞の治療に当たっています。90%の患者様が発症3日以内の急性期に入院されており、発症早期から治療を受けておられます。治療は主に抗血栓薬や脳保護薬による薬剤治療を行いますが、必要に応じて血栓溶解治療や血栓回収治療、血行再建手術といった高度な専門性を必要とする治療を行います。ほとんどの患者様で運動障害や言語障害といった脳損傷に伴う機能障害が見られます。入院早期からリハビリテーションを行いますが、長期間のリハビリテーションを必要とする場合には、当院回復期リハビリテーション科と連携して継続的にリハビリテーションを受けていただきます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 73 | 1.2 | 5.3 | 1.37% | 62.9 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 57 | 1.7 | 2.7 | 0% | 68.9 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 33 | 0.6 | 4.3 | 0% | 42.6 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 31 | 1.5 | 1.2 | 0% | 64.7 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 28 | 8.2 | 11.5 | 0% | 71.1 |
DPC群別に手術患者数の多い術式について、上位4番までは2023年と同じでした。引き続き入院期間の短縮に努めており、術前後の平均入院期間は2023年の水準を維持してました。手術数全体の約75%を全身麻酔で行っています。結腸癌・直腸癌に関しては手術の90%以上を低侵襲手術で行っており、腹腔鏡結腸悪性腫瘍手術の症例数が増えました。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 43 | 2.2 | 18.4 | 20.93% | 70.2 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 38 | 1.5 | 10.2 | 2.63% | 64.8 | |
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 30 | 1.2 | 27.5 | 0% | 707 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 | 21 | 1.4 | 4.3 | 0% | 56.2 | |
K0463 | 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 | 18 | 1.7 | 10.1 | 0% | 57.0 |
外傷に対する手術多く、人工関節手術が続きます。外傷の場合も、ほとんど入院後1~2日で手術を行えています。しかし、合併症などで術前入院期間が延びてしまう症例があり、特に大腿骨頸部骨折ではしばしば見られます。2023年度は、内視鏡下椎間板摘出術の症例が増加しました。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 27 | 1.6 | 14.0 | 0% | 76.5 | |
K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 11 | 1.6 | 17.9 | 0% | 61.5 | |
K1783 | 脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの | - | - | - | - | - | |
K6101 | 動脈形成術、吻合術 頭蓋内動脈 | - | - | - | - | - | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | - | - | - | - | - |
当診療科では主に脳血管の障害、脳の外傷、脳腫瘍、水頭症の患者様を対象に診療しています。
一般的に脳梗塞(血行障害による脳損傷)や脳の外傷(怪我による脳損傷)の罹患率が高く、当院においてもこれらの患者様が多くなっています。
緊急入院を必要とする患者様が多く 、いつでも速やかに対応できる体制を整えています。
脳保護や血行改善のための薬剤治療を行うほか、必要に応じて手術による治療を行っています。脳損傷に伴う機能障害を有する患者様が多く、早期から
リハビリテーションを併用しています。長期間のリハビリテーションが必要な場合は、回復期施設へ転院した上でリハビリテーションを継続していただきます。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 14 | 3.0 | 14.4 | 0% | 71.6 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 13 | 1.6 | 8.4 | 0% | 66.9 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) | - | - | - | - | - | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術 部分切除 | - | - | - | - | - | |
K504-2 | 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 | - | - | - | - | - |
当診療科では胸腔鏡下手術を基本術式としており、肺癌手術の80-90%は完全鏡視下に行っています。切除範囲は肺葉切除が基本ですが、高齢者やハイリスク症例の1cm以下の小型肺癌ならびにスリガラス様陰影を呈する早期肺癌では縮小手術(低侵襲手術)も行っています。また、自然気胸などに対する胸腔鏡下肺嚢胞手術に加え、胸腺腫などの縦隔腫瘍も胸腔鏡下での切除を積極的に行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | 12 | 3.6 | 10.5 | 0% | 68.0 | |
K5551 | 弁置換術 1弁のもの | - | - | - | - | - | |
K5601イ | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈 大動脈弁置換術又は形成術を伴うもの | - | - | - | - | - | |
K6093 | 動脈血栓内膜摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K5552 | 動脈血栓内膜摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - |
狭心症,心筋梗塞にに対して冠動脈バイパス術を施行しています。特に糖尿病患者にはCABGの有用性は報告されており、両側内胸動脈を使用した多枝バイパスを積極的に行っております。心臓弁膜症に関しては高齢者の大動脈弁狭窄症に対する弁置換術をはじめ、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症には積極的に自己弁を温存した弁形成術を施行しています。不整脈治療に関しても積極的にMaze手術を行っています。また内視鏡を用いた小切開による低侵襲手術(MICS手術)も患者のニーズに合わせ大動脈弁、僧帽弁で施行しています。腹部大動脈瘤に加え胸部大動脈瘤治療も外科手術だけてなく症例に応じてステントグラフトによる治療も行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 288 | 0.1 | 1.5 | 0% | 73.7 | |
K2682イ | 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 | 25 | 0.6 | 1.1 | 0% | 69.1 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 13 | 0.6 | 3.4 | 0% | 65.5 | |
K2684 | 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) | - | - | - | - | - | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | - | - | - | - | - |
白内障手術は、上記の表に掲載された単独での水晶体再建術以外に、硝子体手術や緑内障手術との同時手術も多数行っています。
硝子体手術は、増殖性硝子体網膜症手術や硝子体切除術も行っています。緑内障手術は、流出路再建術や濾過手術(線維柱帯切除術)も行っています。また外来手術として、加齢黄斑変性・近視性脈絡膜新生血管・黄斑浮腫(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症)に対する、抗血管新生薬硝子体注射を積極的に行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3192 | 鼓室形成手術 耳小骨再建術 | 74 | 0.9 | 3.8 | 0% | 53.6 | |
K3191 | 鼓室形成手術 耳小骨温存術 | 47 | 0.9 | 2.6 | 0% | 51.8 | |
K344 | 経鼻腔的翼突管神経切除術 | 33 | 1.0 | 4.8 | 0% | 44.5 | |
K320 | アブミ骨摘出術・可動化手術 | 15 | 0.7 | 6.0 | 0% | 49.3 | |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 13 | 1.5 | 2.9 | 0% | 61.2 |
手術が必要な中耳炎に対して積極的に鼓室形成術を行っていますが、重症度に応じて一期的手術、あるいは段階手術を適宜選択し行っています。
一般的な顕微鏡手術に加え、低侵襲な内視鏡手術も行っています。他施設で手術を受けた後の、中耳炎再発例も多く治療しているため、入院期間はやや長めの傾向にあります。
耳硬化症に対するアブミ骨手術は、繊細で高度な技術が必要です。当院は近畿圏でも有数の手術件数を誇ります。また、通常の外科治療では聴力の改善が得られない高度感音性難聴の場合には、人工内耳による治療も実施しています。
内服治療効果が不十分な慢性副鼻腔炎例は、内視鏡およびナビゲーションを併用した副鼻腔手術を行っており、必要に応じて鼻中隔矯正術や翼突管神経切除術なども同時に行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K007-2 | 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | 56 | 0.2 | 1.1 | 0% | 70.4 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 50 | 0.4 | 4.8 | 0 | 71.6 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 40 | 5.0 | 11.6 | 5.00% | 71.1 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 32 | 2.0 | 3.5 | 0% | 64.8 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 21 | 1.3 | 13.4 | 0% | 70.0 |
膀胱腫瘍の経尿道的手術、上部尿路結石に対する内視鏡手術を積極的に行っています。
前立腺癌放射線治療前のスペーサー・金マーカー留置は多くのご紹介をいただいております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの | 33 | 1.1 | 4.5 | 0% | 44.9 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 20 | 1.1 | 7.6 | 0% | 46.7 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 19 | 0 | 0.9 | 0% | 41.7 | |
K872-33 | 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 その他のもの | 15 | 0 | 0.9 | 0% | 43.3 | |
K889 | 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) | 15 | 1.3 | 12.2 | 0% | 62.1 |
症例数の減少が続いている。術後日数は子宮附属器悪性腫瘍手術は二桁であるが12.2日と十分短く、他の手術は非常に短かくコントロールされた。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 146 | 1.9 | 2.4 | 0.68% | 70.8 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 69 | 1.2 | 2.8 | 0% | 66.9 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 47 | 2.2 | 4.7 | 2.13% | 73.3 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 24 | 0 | 9.1 | 0% | 66.0 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 23 | 0.8 | 2.7 | 0% | 61.0 |
経皮的冠動脈ステント留置術が大幅に増加しました。術前術後の日数も短く効率的なのが特徴です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 | 58 | 0.4 | 1.3 | 0% | 76.1 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | 29 | 6.2 | 8.7 | 3.45% | 71.2 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合 | 17 | 0 | 1.2 | 0% | 77.4 | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | 15 | 5.0 | 10.1 | 0% | 71.0 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
当診療科では透析患者様の合併症入院に関しても力を入れています。特に、内シャントトラブルには迅速に対応しており、シャント狭窄閉塞に対し、バスキュラーアクセスインターベンション治療を積極的に行っています。
また、透析導入患者の内シャント作成、透析患者のシャントトラブルに対する再建術も行っています。
当診療科ではPDファーストを推奨しており、腹膜透析カテーテル留置術も行っています。
当院腎臓内科では、透析治療のみならず、生体腎移植行っており、血液透析・腹膜透析・腎移植のすべての治療に対応しております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | 10 | 1.9 | 25.9 | 10.0% | 76.4 | |
K9212ロ | 造血幹細胞採取(一連につき) 末梢血幹細胞採取 自家移植の場合 | - | - | - | - | - | |
K0062 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm以上6cm未満 | - | - | - | - | - | |
K6262 | リンパ節摘出術 長径3cm以上 | - | - | - | - | - | |
K0061 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm未満 | - | - | - | - | - |
当院では、適応となる患者様に自家末梢血幹細胞移植、同種末梢血幹細胞移植、同種骨髄移植を行い、治療成績の向上に努めています。悪性リンパ腫はリンパ節腫大を伴うことが多く、確定診断のためにリンパ節生検手術をおこないます。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 269 | 0.3 | 1.2 | 0% | 67.5 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 46 | 3.8 | 10.7 | 0% | 75.6 | |
K697-31ロ | 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2cm以内のもの その他のもの | 42 | 0 | 8.8 | 0% | 73.9 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 40 | 0.5 | 9.1 | 0% | 76.0 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 | 27 | 0.1 | 1.5 | 0% | 65.1 |
内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術は大腸内視鏡施行時に、大腸ポリープや早期の大腸癌の基部に液体を局注し、スネアをかけて切除する方法で、ほとんどの方が日帰りか1泊2日の入院で施行しています。
また胃や十二指腸の早期癌や前癌病変は、フックナイフを用いた内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)やハイブリッドESDで安全・確実に切除しています。入院期間は、1週間程度となります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
ファイルをダウンロードDPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
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130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 12 | 0.15% |
異なる | 33 | 0.41% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 96 | 1.20% |
異なる | 12 | 0.15% |
- 〇DPC
- 14桁あるDPCコードのうち、前6桁で示されております。DPCコード6桁とは病名による分類を意味しております。
- 〇播種性血管内凝固症候群
- 感染症などによって起こる全身性の重症な病態です。
- 〇敗血症
- 感染症によって起こる全身性炎症反応の重症な病態です。
- 〇真菌感染症
- 真菌による感染症です。
- 〇手術・処置などによる合併症
- 手術や処置等で一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが代表例です。
- 合併症は術式や患者様に因らず一定の確率で起こりうるもので、医療ミスとは異なります。
- 〇入院契機
- 入院契機(入院のきっかけ)病名が4つ疾患と「同一」か「異なる」かで集計を行っております。
- 「同一」はある病気の診療目的で入院して、その病気の診療が主であったあったことを意味します。
- 「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併存病名や入院中に発症した病名の治療が主になってしまったことを意味します。
重篤な外傷や、消化器外科などの大手術後に血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固症候群がおこることがあります。また、色々な感染症などから血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることもあります。
また、当院は手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。また、起こり得る合併症についても事前に可能な限り患者さまに説明した上で、手術や処置の施行に対して同意を頂くよう努めています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
ファイルをダウンロード肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
---|---|---|
772 | 684 | 88.60% |
血液培養2セット実施率
ファイルをダウンロード血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
2539 | 2487 | 97.95% |
どんなに慎重に皮膚を消毒していても、皮膚の常在菌の混入を完全に防ぐことはできないため、血液培養を2セット採取することによ常在菌の混入を判断し易くなり、見落とし防止となっています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
ファイルをダウンロード広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
775 | 678 | 87.48% |
抗菌スペクトルが広い薬剤は、多数の細菌に効果が期待できる反面、耐性ができてしまうリスクがあります。
近年、新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加しており世界的に問題となっています。
当院では、抗菌薬適正使用支援チームが抗菌薬適正使用を推進し、適切な抗菌薬の選択と投与量・投与期間を考え、安全に配慮した感染症治療に努めています。
転倒・転落発生率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
---|---|---|
97480 | 3 | 0.03% |
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
---|---|---|
97647 | 2 | 0.02% |
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
ファイルをダウンロード全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
---|---|---|
1443 | 1429 | 99.03% |
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
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946 | 0 | 0% |
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
ファイルをダウンロード65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
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4797 | 4327 | 90.20% |
身体的拘束の実施率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
---|---|---|
97647 | 3290 | 3.37% |
更新履歴
- 2025.9.30
- 令和6年度データを掲載しました。
長期臥床や下肢または骨盤部の手術後等に発症することが多く、発症リスクに応じて、早期離床や弾性ストッキングの着用なでの適切な予防が重要となります。
当院では、弾性ストッキングの着用、間歇的圧迫装置や抗凝固薬により、高い割合で適切な予防対策を実施しています。