血液内科

関西電力病院血液内科の診療について

当科は血液疾患全般を対象に治療を行っています。血液内科専門医5名のスタッフが在籍しています。重度好中球減少症に対応するための無菌治療室9床備えており、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性白血病などの患者さまを対象にした化学療法はもとより、自家造血幹細胞移植や血縁ドナーからの同種造血幹細胞移植も数多く実施しています。近年は地域の医療関連施設の先生方との連携強化に努め、多くの紹介患者さまに御入院頂くようになりました。専門的治療が終了した患者さまについては、紹介頂いた御施設への逆紹介を積極的に行わせて頂きます。血液疾患を専門的に診ることができる病院が限られている中で、今後も地域の中核施設としての責任を果たしていきたいと考えています。

血液内科領域では、分子標的薬、抗体医薬品などを取り入れた新しい治療法が、急速に発展しており、当科でもそれらに対応するため、経験豊富な専門医が協力し、最新の知見を取り入れる取り組みを行っています。一方では、先進的な治療を実践するだけでなく、患者さまやご家族が納得できる治療を、ご相談させていただきながら進めることも重要と考えています。入院生活を心地よく過ごしていただくために、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなどがチームを組んで連携を密にすることで、一人ひとりの患者さまに合わせた医療サービスが提供できるように努めています。

診療実績

2020年度

血液の悪性疾患
名称 延べ入院患者数 新規患者数
急性骨髄性白血病 69人 18人
骨髄異形成症候群 88人 18人
非ホジキンリンパ腫 271人 51人
ホジキンリンパ腫 12人 1人
多発性骨髄腫 79人 10人
成人T細胞性白血病 8人 3人
慢性骨髄性白血病 3人 2人
その他の血液疾患
名称 延べ入院患者数 新規入院患者数
特発性血小板減少性紫斑病 8人 7人
再生不良性貧血 14人 8人
自己免疫性溶血性貧血 5人 5人
造血幹細胞移植
名称 症例数
自家末梢血幹細胞移植 12人
同種末梢血幹細胞移植 8人

施設認定

  • 日本内科学会認定医制度教育病院
  • 日本血液学会血液研修施設

診療科紹介・部門