関西電力病院のドクターが解説する~ホスピタルチャージ~「新・関西電力病院始動」
本記事は関西電力グループ情報誌「ぷれさん」より転載しております。
2015年2月20日更新
2010年3月より開始した関西電力新病院の建設I期工事が先頃完了、5月より診療がスタートしました。
新病院では特に「糖尿病をはじめとする生活習慣病」「がん」「機能再生医療」「救急」への取り組みに重点を置いており、それに関連した設備の高機能化を実現しています。
今回は、新病院におけるコンセプトについて清野院長がご紹介するとともに、4つの重点テーマに関連する診療科のドクターに意気込みを語ってもらいました。
関西電力病院長
救急からリハビリまで、
専門的かつ包括的な医療の提供をめざします
関西電力病院院長 清野 裕
関西電力病院は、昭和28年、大阪市北区に創設されました。そもそもの目的は「関西電力社員の福利厚生」でしたが、昭和42年にここ福島の地に移転してからは、「地域医療への貢献」を目標に掲げ、地域に開かれた病院として、急性期医療を中心とした診療活動を実践。現在も、地域のみなさま方からご支援を賜りながら、「トップレベルの医療水準」「地域への医療貢献」「患者さま満足度No.1」とのコンセプトのもと、医療の提供を通じた地域貢献に努めています。
糖尿病・代謝・内分泌センター
チーム医療体制による積極的な糖尿病治療を実践
糖尿病・代謝・内分泌センター長 黒瀬 健
生命の維持や機能の正常を保つのに欠かせない、ホルモンと呼ばれる物質。このホルモンにより正常な体の働きを担っているのが内分泌代謝であり、この領域でもっとも多い病気が糖尿病です。当科は糖尿病を中心に脂質異常症、痛風などの生活習慣病、さまざまな病気による代謝や栄養の障害、甲状腺や副腎などの臓器のホルモン異常による内分泌疾患の診療も行なっています。
脳神経外科
脳卒中に対する一貫した治療体制を整備
脳神経外科部長/脳卒中センター長 藤本 康裕
脳神経外科は、脳卒中をはじめとして、脳腫瘍、特発性正常圧水頭症、頭部外傷など、脳に関連するさまざまな病気を扱います。特に“脳卒中”とは、脳の血管が詰まり脳組織が死滅する脳梗塞と、脳の血管から出血し脳組織を破壊する脳出血や、脳動脈瘤が破裂するくも膜下出血などに分類され、脳の血管のトラブルが原因で発症する病気です。
腫瘍内科
がん診療連携拠点病院として集学的治療を推進
腫瘍内科部長 柳原 一広
日本人の死亡原因の第1位で、年間の死亡者数が30万人を超えるといわれる、がん。その対策として厚生労働省では、質の高い治療提供を目的に、全国397ヵ所の病院をがん診療連携拠点病院に指定。その一施設に指定されている当病院では、これまで放射線治療科、外来化学療法室、緩和ケアチームなどさまざまな部門を設け、がん治療に取り組んできました。そして昨年11月、医療体制のさらなる強化をめざし、腫瘍内科が診療を開始しています。
形成再建外科
機能の再建における高度な治療を展開
形成再建外科部長 高見 昌司
形成再建外科は、身体の表面とそれに近い組織の損傷や障害に対し、外見上のみならず、機能をも再建することを目的に治療を行なう診療科です。事故や病気で失われた機能を再生し、患者さまの社会復帰を支援することは、医療を提供する上で極めて重要なこと。当病院では、がんや生活習慣病の後遺症害にも有効な治療法として、機能再生医療を推進しており、当科はその中心的役割を担ってきました。
脊椎外科・手外科・整形外科
脊椎や手に特化した高度な治療を展開
脊椎外科・手外科・整形外科部長 藤尾 圭司
関西電力病院の整形外科では、脊椎に関連する病気や手の病気・スポーツ障害の分野を得意とし、数多くの実績を積み上げてきました。新病院ではこうした特徴を患者さまにわかりやすくアピールするために、診療科名を「脊椎外科・手外科・整形外科」と改称。機器の増強や人員配備など、体制を強化して、装い新たにスタートしました。
救急集中治療・総合診療科
24時間365日、チーム体制で緊急に備える
救急集中治療・総合診療科部長 端野 琢哉
急病や事故など突発的な症例に対し、つねに体制を整えているのが、われわれ救急集中治療・総合診療科です。この長い診療科名が示すように、当科では「救急」「集中治療」と「総合診療」という3つの役割を担うものとして、2011年に発足しました。
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