フットケアセンター

2009年当院では、糖尿病足病変による足の重症化を予防することを目的にフットケア外来を開設しました。新病院では、足病変の早期発見、早期治癒、治療後の再発予防を専門職医療チームで行う「フットケアセンター」として、新たにスタート致しました。

特に糖尿病や下肢閉塞性動脈硬化症による足潰瘍・足壊疽などのハイリスクの患者様に対して、糖尿病・内分泌代謝センター、形成再建外科、皮膚科、循環器内科、腎臓内科の医師と、フットケアや創傷ケアの専門的知識・技術を有する看護師がチームで連携して治療とケアにあたります。

フットケア外来と創傷ケア外来画像
専門職協同によるチーム医療についての画像

専門職チーム医療

糖尿病・内分泌代謝センター(フットケアセンター長:表 孝徳)

糖尿病性合併症の状態を適切に評価し、血糖を良好にコントロールすることは、感染防除の観点からも欠かすことができません。また。栄養状態を適切に評価し、管理することも創傷治癒において重要です。当科では上記のような観点から、患者さんの全身管理を担当いたします。

形成再建外科

フットケアにおいて、創傷ケアは欠かせないものです。センターの中心的役割を担うものとして、機能面はもちろん、美容面まで意識した治療を心がけています。またどこよりも皮弁再建術や血管バイパス手術を積極的に行っております。

皮膚科

透析患者や糖尿病患者などのハイリスク患者を対象に主に脚の切断を防ぐことを目的に、理学的所見に加え、真菌検査・皮膚生検などを行いながら、爪切り、胼胝・鶏眼の処置、皮膚潰瘍の外用処置を行います。

循環器内科

形成外科・皮膚科と共に創傷における虚血の影響を評価し、ABIやSPPによる下肢血行動態を踏まえた上で血行再建の適応を検討・施行します。また冠動脈病変や腎動脈病変など、合併する下肢以外の血管病変についても精査加療を行います。

腎臓内科

糖尿病、慢性腎臓病(CKD)の患者様を対象に各職種と連携して、腎機能の程度による薬剤調整、造影剤腎症のリスク評価・予防・管理、透析療法の必要性とその管理を担当させていただきます。

ケアに携わる看護師

皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚の状態を的確に判断し、在宅でも継続して治療やケアが行えるように患者さまやご家族にケア方法の指導を行います。

慢性疾患看護専門看護師

患者様の足の状況を確認し、医療チームでスムーズに治療が行われるように調整的役割を担います。また、創部の早期治癒のためにNST(栄養サポートチーム)や靴装具士、MSW等の介入のサポートを行います。さらに在宅での治療やケア方法へのサポートを行います。

糖尿病看護認定看護師

糖尿病の生活指導、足病変予防のためのフットケアの指導を行います。足病変の予防のためには血糖マネジメントや生活支援も行っています。

診療時間のご案内

創傷ケア外来・・・毎週火曜日 午後

フットケア外来・・・毎週水・木曜日 午後

診察はすべて予約制となります。
かかりつけ医を通じて当院地域連携室で予約をお願いします。