回復期リハビリテーション病棟

回復期病棟は、脳血管疾患や大腿骨頚部骨折などの患者さまに対し、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語療法士・管理栄養士・医療ソーシャルワーカー等がチームとして密に連携をとり、患者さまの社会復帰をサポートします。当院回復期病棟では365日リハビリテーションを実施しており、社会復帰を目標に地域の関係機関との連携に努め、医学的側面はもちろん、社会的側面にも配慮した支援を行っています。
 回復期リハビリテーション病棟に入院可能な対象疾患や疾患別の入院期間の上限など制度で定められていますが、状況によって早期に退院される場合も多くあります。(表1)。退院の目標は、原則在宅復帰であり、そのために日常生活動作(Activities of Daily Living、以下ADL)の自立を可能な限り目指します。 疾患により入院できる上限日数が決められています(表1)

  回復期リハビリテーション病棟画像   病室からの夜景の画像

回復期リハビリテーション病棟のご案内

回復期リハビリテーション病棟に入院可能な対象疾患や入院期間が制度で定められています (表1)。退院の目標は原則在宅復帰であり、そのために日常生活動作(Activities of Daily Living、以下ADL)の自立を可能な限り目指します。病状が回復され早期に退院できるケースも少なくありません。

表1
入院日数上限 状態ごとの回復期リハビリテーション病棟入院料の算定上限日数
180日 脳血管障害
(高次脳機能障害あり)
150日 脳血管障害
(高次脳機能障害なし)
脊髄疾患、下肢切断
90日 運動器疾患
廃用症候群
心疾患
60日 運動器疾患

概要

病床数

44床

施設基準

回復期リハビリテーション病棟入院料Ⅰ

実績(2023年度)

入院時重症者割合(基準:4割以上) 52.9%
平均在院日数 62.5日
1日平均単位数 6.2単位
リハビリテーション実績指数 51.0
重症患者改善率
(FIM16点以上または日常生活機能評価4点以上)
73.2%
在宅復帰率 93.9%

病棟スタッフ

医師
医師

全人的な観点で、障害に応じたリハビリテーション(薬物治療・装具療法・機能訓練・栄養療法)の処方・指示を行い、社会生活に復帰して頂けるように診療を行います。

看護師
看護師

患者さまの身体的・精神的な訴えをくみとり、より良い病棟生活が送れるようサポートします。

理学療法士
   
理学療法士1
理学療法士2
買い物

患者さまに応じた適切な運動方法や運動量を選択・提供します。

作業療法士
  
   
作業療法士1
作業療法士2
言語聴覚士2
ドライブシュミレーター評価

更衣やトイレ動作などのセルフケア活動、調理などの生活関連活動や職場復帰に必要な活動など、患者さまの問題に応じた作業を提供します

言語聴覚士
言語聴覚士1
言語聴覚士2

言葉の話しにくさ(失語症)や呂律困難(構音障害)などのコミュニケーションに関する障害や飲み込みの障害(嚥下障害)に対し詳細な評価と訓練を行います。

管理栄養士

食事形態はもとより、体構成成分(筋肉量・血液データ等)の定期的な評価に基づいた効率的なリハビリテーションにつながるための栄養サポートを提供します。

社会福祉士 (医療ソーシャルワーカー)

患者さま・御家族さまが抱えている不安や社会生活上の問題に対し医療・福祉・介護制度の窓口として院内外の様々な職種と連絡し円滑な退院後の生活を支援します。

退院前・後自宅 訪問指導について

医師の指示により退院前・後自宅 訪問指導の介入をさせていただきます。

退院前訪問指導

担当セラピストが退院前訪問を行い、在宅環境の確認や在宅改修等についてご提案させていただいております。必要に応じて看護師も訪問させていただいております。

退退院後自宅訪問指導

在宅で継続したケアを行う場合など退院後訪問を行い、入院中から退院後まで途切れのないケアが受けられるよう地域医療・福祉との連携を図れるように調整していきます。
※退院前・後自宅 訪問指導時には、ご家族さまの付き添いをお願いいたします。

   
退院後自宅訪問1
退院後自宅訪問2

回復期リハビリテーション病棟の看護

看護の目的として患者様の特徴を理解し、障がいを持っても支援を受けながら生活できるよう、その人らしさが保たれ生活の質(QOL)を維持、向上できるよう支援することが必要と考えます。そしてその人らしく住み慣れた地域で生活できるように多職種で協働し退院支援を行います。

回復期リハビリテーション病棟の看護

病棟レクリエーション

  • リハビリテーションや社会活動の一環として、季節に応じたレクリエーションを実施しています。身体機能向上に向けたゲームを取り入れるよう工夫しています。
    ※実施例:釣りゲーム、机上ボーリング、栗拾い
釣りゲーム1
釣りゲーム2
栗拾い1
栗拾い2
  • リハビリテーションの時間以外にも、ラウンジで塗り絵やクロスワード、読書など個々の趣味やペースに合わせできることを提供し、日中の活動時間がとれるようにしています。
    リハ以外
  • ご本人、ご家族さまと多職種でゴール設定を行い、医師、看護師、療法士、看護補助者と目標に沿った援助を行っています。取り組みについて毎週回診前に多職種で評価を行い、自立に繋がる方法を提案、提供しています。
    多職種カンファレンス

    例:麻痺のある方でも一人で血糖測定ができる自助具を3Dプリンターで作成
    ※2024年度3Dプリント自助具デザインコンテストに応募し2位受賞

    3Dプリント自助具


    ピタるん    らびー

ご入院患者さまの一日の流れ

6時
洗面

起床洗顔

7時30分
食堂

朝食:ラウンジでお食事

9時

排泄や検温、着替え

9時~12時
リハビリ
回診

リハビリテーション・医師による回診

12時

昼食:ラウンジでお食事

13時~17時
シャワー 浴室
ランドリー

リハビリテーション・シャワーなど

18時

夕食:ラウンジでお食事

22時

就寝

※当院回復期リハビリテーション病棟では独自のリハビリ中止基準を作成し、十分なリスク管理のもと安全なリハビリテーションを提供しています。

ご入院の流れ

※ご入院先の医療機関からの申し込みとなります。

1.電話相談

まずは、ご連絡ください。詳細をご説明させて頂きます。

 平 日:午前8時30分~午後5時

 土曜日:午前8時30分~午後12時

医療福祉相談室担当

 TEL:06-6458-5821(代表)
 FAX:06-6458-8790(直通FAX)へご送信下さい。

書類を確認次第、判定会議を行い、結果をご連絡致します。

【ご提出して頂く書類】

  • 診療情報提供書
  • 血液データ・処方内容(各種生理検査・画像読影所見等)
  • 看護サマリーなど

※ケアブックでの相談も受け付けております

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2.入院判定会議

相談後、書類の確認を行い判定会議にて入院の可否を決定します。

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3.入院決定後の流れ

回復期リハビリテーション病棟の注意点について説明していますので、入院が決定した患者様、ご家族様は事前にお読みいただくようお願いいたします。


<回復期リハビリテーション病棟にご入院される方へ>


1.入院中のお食事について

患者様の身体状況やリハビリメニューに応じて管理栄養士が栄養量を算出し、栄養支援を行っています。
食事をしっかり食べていただく必要があり、間食や差し入れなど一切ご遠慮ください。食事に関してご要望がある場合には個別に対応させていただきますので、スタッフまでお声かけください。
※食事場所:食堂(ラウンジ)
リハビリの一環として離床時間をつくる、歩行練習の機会として活用しています。
また嚥下機能低下や食事介助など看護師が常に観察を行える環境で安全に食事を摂 取できるようにしています。

2.入院生活について
  • 入院中は運動靴必ずご準備ください。スリッパなどかかとのない履物は転倒の危険があるためも認めておりません。
  • 入院患者さまの状態などにより部屋移動をお願いすることがございます。お部屋に関してご希望に添えない場合もありますのでご了承ください。
3.定期ミーティングについて

回復期リハビリテーション病棟では病状や身体機能の説明や退院に向けて多職種で定期ミーティングを行っています。またご本人、ご家族さまが不安なく在宅復帰できるよう、必要に応じてケアマネージャーや訪問看護師も同席いただき、退院後の継続するケアや在宅サービスの調整など地域医療、福祉と連携し調整を図るようにしています。

  • 入棟後2週間程度、以降1ヶ月毎のペースで行っています
  • 初回1時間、2回目以降30分程度です
  • 日時:月~金曜日の15時以降(スタッフから日時をご提案します)
  • 参加者:本人、ご家族、医師、看護師、セラピスト、メディカルソーシャルワーカー  必要に応じ、訪問医、ケアマネージャー、訪問看護師、訪問リハビリも同席いただく場合があります。
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4.入院当日は、予約時間までに17階病棟へお越し下さい。

入院日を事前にご連絡します。病棟案内についてFAXを送付いたしますので、内容をご確認いただき、持参物品のご準備をお願いします。

入院当日は予約時間までに1階の入院受付で手続きをしていただき、17階病棟へお越し下さい。

らびー