救急集中治療センター
一覧に戻る脳卒中、心筋梗塞、解離性大動脈瘤、消化管出血の専門医が24時間体制で備えています
- 救急集中治療センター 救急総合診療科部長
- 野村 文彦
Fumihiko Nomura
救急集中治療センターとはどのようなところですか。
救急車で搬送されてくる心停止の方から歩いて来院される方まで、さまざまな症状の患者さまを診療しています。患者さまの病態を把握して、緊急度と重症度に応じて各専門医師と連絡を取り合い、専門の医師に引き継ぐまでの診療を行いながら、1分1秒でも早く適切な治療を行うための舵取りをするのが私たちの役割です。また、いろいろな病態が重なってどの科に行けば良いのかわからないという患者さまも診療対応しています。
どのような設備がありますか。
当院の特徴として、救急診療専用の画像検査室があります。緊急のレントゲンや各CT検査の際には、移動時の危険性がなく素早く治療を行えます。また、ほかの人の前を通ることなく移動できるようにしているため、患者さまのプライバシーも守ることができます。ほかには、重症の方に対応できるベッドが3台と、4床の一般診療室があります。そのうちのひとつには感染症を拡散させないための陰圧室もあります。また、当院は災害拠点病院の協力病院に指定されており、非常時に対応できる準備を整え、訓練なども行っています。
血管に関してはどのような疾患で来られる方が多いですか。
脳卒中、心筋梗塞、解離性大動脈瘤、消化管出血の方が多く来られます。当院では、これらの緊急性の高い疾患にすぐに対応できるよう、心臓血管外科・循環器内科・脳神経外科・脳神経内科・消化器内科・消化器外科の医師が夜間も在院し、24時間体制で患者さまの来院に備えています。頭が割れるように痛いとき、我慢できない胸部や腹部の痛みが続くときなどは我慢せず早めに受診してください。また、救急だからといって、搬送されてきた患者さまだけを診療しているわけではありません。歩いて来られたけれど実は診療してみると重症だったというケースも多々あります。当院では、玄関まで来ていただいた患者さまは24時間基本的には断らないことを目指し、当センターが中心となって専門医師・スタッフと連携して、患者さまが安心して受診できる救急診療を行っています。ただ、緊急度等に応じて治療の優先度が変わってしまうため、お待たせしてしまうこともあるかもしれません。まずはお電話でご相談、お問い合わせください。