皮膚科の主な疾患と治療方法

疥癬

主な症状

非常に強いかゆみ、小さい赤い隆起

解説

ヒゼンダニ(疥癬虫)によって引き起こされます。物理的な接触によってたやすく広がり、感染します。

治療方法

駆虫剤を一週おきに2回内服すると有効です。

帯状疱疹

主な症状

からだの片方の、痛みを伴う小さい水ぶくれの集合

解説

水痘(水ぼうそう)後、ウイルスは神経節で休眠状態となり、存続します。免疫機能が低下すると、ウイルスが再活性化し、神経線維を伝って皮膚に小水疱がかたまって発生します。ほとんどの場合は後遺症もなく回復しますが、時に神経痛が続くことがあります。

治療方法

抗ウイルス剤の内服、点滴を早期に用い、重症化を防ぎ、病気の期間を短縮します。痛みに対しては、消炎鎮痛剤等を使用します。

乾癬

主な症状

銀白色のうろこ状のかさつきを伴った、盛り上がった赤い皮疹(紅班)

解説

複数の紅班が、頭皮、肘、膝、背中、尻などに現れ、時に体の広い範囲を覆うほどに拡大する場合をあります。

治療方法

活性型ビタミンD3、ステロイドの外用が主体です。難治例には光線療法、免疫抑制剤、ビタミンA誘導体の内服、さらに生物学的製剤の注射を用います。

丹毒・蜂窩織炎

主な症状

皮膚の赤らみ・痛み・熱感

解説

皮膚と皮下脂肪組織に生じる細菌感染症で、病変部が広がりやすい病気で、発熱、悪寒などの全身症状も伴います。

治療方法

抗菌剤の早期投与が必要です。下肢の深い部分の静脈の詰まり(深部静脈血栓症)と症状がにているため、区別するために検査を行う場合もあります。