皮膚科の主な疾患と治療方法
●疥癬
主な症状 |
---|
非常に強いかゆみ、小さい赤い隆起 |
解説 |
---|
ヒゼンダニ(疥癬虫)によって引き起こされます。物理的な接触によってたやすく広がり、感染します。 |
治療方法 |
---|
駆虫剤を一週おきに2回内服すると有効です。 |
●帯状疱疹
主な症状 |
---|
からだの片方の、痛みを伴う小さい水ぶくれの集合 |
解説 |
---|
水痘(水ぼうそう)後、ウイルスは神経節で休眠状態となり、存続します。免疫機能が低下すると、ウイルスが再活性化し、神経線維を伝って皮膚に小水疱がかたまって発生します。ほとんどの場合は後遺症もなく回復しますが、時に神経痛が続くことがあります。 |
治療方法 |
---|
抗ウイルス剤の内服、点滴を早期に用い、重症化を防ぎ、病気の期間を短縮します。痛みに対しては、消炎鎮痛剤等を使用します。 |
●乾癬
主な症状 |
---|
銀白色のうろこ状のかさつきを伴った、盛り上がった赤い皮疹(紅班) |
解説 |
---|
複数の紅班が、頭皮、肘、膝、背中、尻などに現れ、時に体の広い範囲を覆うほどに拡大する場合をあります。 |
治療方法 |
---|
活性型ビタミンD3、ステロイドの外用が主体です。難治例には光線療法、免疫抑制剤、ビタミンA誘導体の内服、さらに生物学的製剤の注射を用います。 |
●丹毒・蜂窩織炎
主な症状 |
---|
皮膚の赤らみ・痛み・熱感 |
解説 |
---|
皮膚と皮下脂肪組織に生じる細菌感染症で、病変部が広がりやすい病気で、発熱、悪寒などの全身症状も伴います。 |
治療方法 |
---|
抗菌剤の早期投与が必要です。下肢の深い部分の静脈の詰まり(深部静脈血栓症)と症状がにているため、区別するために検査を行う場合もあります。 |