乳腺外科の主な疾患と治療方法
●乳がん
主な症状 |
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乳房のしこり、乳頭からの分泌物(とくに血液) |
解説 |
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日本人女性が一番かかりやすい癌で16人にひとりが乳がんにかかるとされています。40歳後半から50歳前半の働き盛りの女性に患者が多いのが日本の特徴 です。乳がん自体比較的おとなしい癌ですのできちんと治療すれば治る確率の高い癌と言えます。乳がん検診が広まるにつれ、早期に乳がんがみつかるようにな り今後乳がんの死亡率が減少していくことが期待されます。 |
治療方法 |
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乳がんの治療には、手術、化学療法、ホルモン療法、放射線療法の4本の柱があります
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●線維腺腫
主な症状 |
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乳房のしこり |
解説 |
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代表的な乳腺の良性腫瘍で30代までの若年者に多く、クリッとしたよく動くししこりとして触れます。これが乳がんに変わることはないとされています。 |
治療方法 |
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基本的に治療は不要です。急に大きくなる場合などは摘出手術をすることもあります。 |
●乳腺症
主な症状 |
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乳腺が硬く触れる、痛みがある、乳頭分泌がある |
解説 |
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乳腺疾患のなかでもっとも頻度が高いのですが、大部分は病気としてあつかわれません。30~40才台に好発し、月経前に乳房の痛みが増強し月経終了後に軽減することがよくみられます。 |
治療方法 |
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とくに治療は必要なく経過観察をします。乳腺症の方は乳腺が硬くしこりができても自分ではわかりにくく、さらにマンモグラフィの感度も落ちるので超音波検査を含めた乳癌検診を定期的に受けることをお勧めします。 |