運動器リハビリテーション

対象疾患

一般外傷(大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折など)
変性疾患(変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症など)
スポーツ外傷(膝前十字靱帯損傷、腱板断裂など)
手外科疾患(屈筋腱断裂、手指切断など)

特色

病態および組織の治癒過程ならびに機能解剖学や生理学に基づいたリハビリテーションを実施しています。また、必要に応じて超音波画像診断装置による障害部位の評価や、実際に整形外科手術に参加することにより、より良い術後リハビリテーションの検討を行っております。

脳血管疾患等リハビリテーション

対象疾患

脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、脳腫瘍、水頭症、パーキンソン病関連疾患、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、ギラン・バレー症候群、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)など

特色

ICUを含めた超急性期よりリハビリテーションを提供しています。また意識障害や運動麻痺を呈する場合でも、装具療法を併用した早期離床および運動療法を実施し、最大限の身体機能ならびに基本動作能力の改善を図っています。

呼吸器リハビリテーション

対象疾患

肺がん、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、術後無気肺、COVID-19など

特色

術後の肺炎や無気肺など合併症の予防、呼吸機能や体力の改善を目的に超急性期からリハビリテーションを実施しています。RST(呼吸サポートチーム)では、毎週の回診で人工呼吸器からの離脱について検討しています。また、2020年9月よりCOVID-19に対する診療を開始しており、計180名の入院患者さまにリハビリテーションを提供し、ADL改善や退院支援に取り組んでおります。

心大血管疾患リハビリテーション

対象疾患

急性心筋梗塞、狭心症発作、開心術後、大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後)、心不全急性増悪など

特色

心不全、心筋梗塞後ならびに心大血管術後の運動機能向上、社会復帰を目的に医師・看護師などが協働し、ICUから包括的リハビリテーションを実施しています。また、心肺運動負荷試験(CPX)により心肺機能の評価を行い、退院後の心機能改善や再発予防に対する取り組みを行っております。

摂食嚥下および
言語リハビリテーション

対象疾患

誤嚥性肺炎、脳血管疾患、神経疾患など摂食嚥下機能低下を呈する疾患

特色

嚥下造影検査などの嚥下機能評価を行い、安全な食事摂取手段を検討し、積極的に直接的嚥下訓練を実施しています。摂食・嚥下障害認定看護師が在籍しており、週1回のカンファレンスで情報交換を密にし、看護部と協働し摂食嚥下障害の改善を目指しています。また失語症や高次脳機能障害を有する患者さまに対し、言語・高次脳機能療法を実施しております。

がんのリハビリテーション

対象疾患

食道がん、肺がん、縦隔腫瘍、胃がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がん、乳がん、骨軟部腫瘍またはがんの骨転移、血液腫瘍など

特色

血液内科・腫瘍内科の患者さまには入院期間中のADL維持を目的に、無菌室で自転車エルゴメーターなどを用いたリハビリテーションを実施しています。また、腫瘍摘出術後の回復促進策として発足したEnhanced Recovery After Surgery(ERAS)チームの一員として、運動機能の早期回復を担っています。

糖尿病教室運動指導

特色

糖尿病によって運動機能の低下が予想される患者さまに対して理学療法評価および運動療法を実施しています。また、血糖マネジメントと併せて、糖尿病の慢性併発症の予防、進行抑制を目的に、肥満の改善や血圧および脂質代謝の良好なコントロールを目指しています。

外来リハビリテーション

特色

運動器リハビリテーション

スポーツ外傷、上肢・手外科疾患を中心に退院後も術後リハビリテーションを提供しております。日常生活動作の獲得、復職を目標としておりますが、患者さまの状態に応じてスポーツ復帰に向けたリハビリテーションも提供しております。

心臓リハビリテーション

心不全、心筋梗塞などで入院治療後の患者さまや、心臓血管外科術後の患者さまを対象に心臓リハビリテーション外来を行っております。定期的な循環器内科医による診察、心肺運動負荷試験(CPX)による運動処方、管理栄養士による栄養指導など、運動療法を中心とした生活習慣改善の総合的プログラムを提供しています。

回復期リハビリテーション病棟詳細は
こちら

対象疾患

脳血管疾患(脳卒中等)、運動器疾患(骨折・人工関節等)、心血管疾患(心臓血管術後)、廃用症候群など

特色

当院の回復期リハビリテーション病棟の施設基準は入院料1を算定しており、休日も含めて365日リハビリテーションを提供しております。回復期リハビリテーションを要する状態の運動器疾患、脳血管疾患、廃用症候群に加えて心大血管リハビリテーションの算定も開始しております。リハビリテーション科のカンファレンスや回診は医師、看護師、療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーの多職種が集まり週1回情報共有を図っています。医師、看護師、療法士にて入棟時や月1回定期的にカンファレンスを開催して治療方針や治療経過を確認し、患者さまやご家族に説明しています。また医師、看護師と療法士はFIMやICFの見直しを随時行い、退院支援を強化しています。急性期病院にある回復期リハビリ病棟の立場から医療安全を重視し、転倒・転落、誤嚥性肺炎、医療関連機器圧迫創傷、せん妄などの予防に努めています。回復期リハビリ病棟では医師、看護師と療法士が共同で勉強会を企画してチーム医療を強化しています。