臨床工学部

臨床工学部とは

臨床工学技士とは、医師の指示の下、生命維持管理装置などの高度で複雑化した専門性の高い医療機器の操作及び保守管理を行うスペシャリストです。 当院では2006年4月に臨床工学部が設立され、現在10名の臨床工学技士が所属、高度医療の安定した供給と安全性の両立を目指し、様々な業務を行っています。

各種業務

ME機器管理

ME機器管理センターでは、機器の管理と、安全性向上を目的として業務を行っています。 院内のME機器はデータベースソフト(ME-TOMASS)にて管理されており、中でも輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、中心静脈穿刺用超音波エコー、高機能エアマットレスなどは中央管理にて貸出を行うことにより、使用前点検を行っています。 機器の点検には、ポンプテスタ(ID4)や電気安全解析装置(505PRO)、除細動テスタ(IMPULSE7000DP)、呼吸器用フローメーター(PF-300)などを用いて安全を確認しています。 ME機器購入時の機器選定も担当し購入から廃棄まで台帳にて管理しています。 また、正しい使用方法を知り、安全向上とスキルアップを目的に、院内向けの各種ME機器勉強会も行っています。

中央管理機器
輸液ポンプ 103台
シリンジポンプ 56台
人工呼吸器(Bipap含む) 6台
中心静脈穿刺用超音波エコー 1台
高機能エアマットレス 39台
ME機器管理画像

血液浄化

血液浄化センター(6床)及びICU、でのHD、OHDF、CHD/CHDF、特殊血液浄化(PE、PA、PMX、G-CAP、L-CAP、 胸水腹水濾過濃縮再静注法、LDL吸着、末梢血幹細胞採取)など、多種多様な血液浄化を行っています。 主な仕事として、穿刺、返血などの臨床業務から、透析患者監視装置や透析液供給装置の操作、水質管理、メンテナンスまでを行っています。 また、医師・看護師と協力しシャント管理にも力を入れています。

血液浄化画像

心臓カテーテル検査室

心、末梢カテーテル検査及び治療での清潔介助やラウンド業務を主としており、IVUS(TERUMO,Volcano)、OCT(SJM)、FFR(SJM,Volcano)、IFR、CFR(Volcano)などの操作も行っています。 不整脈関連では、PM植込み/交換、EPS、ABLにおいて、プログラマー、ポリグラフ、EPワークメイトシステム、CARTOなどを使用し、症例によってBISモニター、食道温度計、BIPAPの操作、管理を行っています。 ペースメーカー外来では、臨床工学技士がDrとチェック、設定変更などを行っており、ホームモニタリングシステムも活用しています。

心臓カテーテル検査室画像

手術室

手術室内のME機器の購入から、機器セッティング、始業点検、定期点検、術中トラブル対応、修理対応、メーカー対応、 一部機器の中央管理・廃棄までを行っています。 整形外科、脳外科、耳鼻科領域でのナビゲーションシステムに立会い、神経誘発電位の測定に関わることで、より安全で質の高い医療が提供できるよう努めています。

手術室画像

人工心肺

心臓手術の際、心臓や肺に代わる働きをする体外循環装置(人工心肺)を操作・管理します。 当院では平成28年3月より心臓血管外科開設に伴い、業務が立ち上がりました。 安全第一で、体外循環を施行できるよう努めています。

人工心肺画像

内視鏡

内視鏡室内のME機器保守管理として、内視鏡システム及びファイバースコープや電気メスなどの点検、修理やトラブル対応、メーカー対応などを行っています。 ME機器についての知識や情報、取扱い上の注意点のアナウンスも行っています。

有資格数

  • 透析技術認定士:8名
  • 3学会合同呼吸療法認定士:4名
  • 消化器内視鏡技師:1名
  • 体外循環技術認定士:2名
  • 臨床ME専門認定士:1名
  • 第2種ME技術認定士:9名
  • 医療情報技師:1名
  • 医療機器情報コミュニケータ:1名

診療科紹介・部門