皮膚科

一般目標

  1. 皮膚科疾患の診断・治療に関する知識と技術を効率よく短期間で確実に修得する。
  2. 皮膚科関連疾患の知識と技術を修得する。

具体的な目標

  1. 確定診断及び治療に至る計画
    1. 皮疹の形態、性状の把握及び全身状態の注意深い観察
    2. 既往歴、家族歴の正確な聴取
    3. 現病歴の正確な聴取
    4. 皮膚生検の的確な施行
    5. 血液一般スクリーニング検査
    6. 必要な特殊検査の選択…貼布試験、皮内反応、光線テスト、免疫組織検査、細菌培養、真菌顕微鏡検査、真菌培養など
  2. 修得すべき基本手技
    1. 皮膚生検
    2. 皮膚小手術
    3. 貼布試験、皮内反応など
    4. 光線テスト
    5. 細菌培養、真菌検査、真菌培養など
  3. 検査結果を自分で判読できるようになる検査
    1. 一般病理組織検査
    2. 真菌顕微鏡検査
  4. 基本的治療法
    1. 外用剤全般の使用法の修得
    2. 副腎皮質ホルモン外用剤・内服剤の適切な投与法
    3. 抗真菌剤の外用・内服剤の投与法
    4. 皮膚潰瘍に対する治療法
    5. 細菌感染症に対する抗生剤の選択法(内服、静脈注)
    6. ウイルス感染症に対する抗ウイルス剤の選択法
    7. 光線療法(PUVA、UVB)の修得
    8. 小手術選択の要点及び手技の修得
    9. 凍結療法や電気焼灼療法の修得
    10. スキンケアー一般の修得

専門領域の疾患

  1. 湿疹・皮膚炎
  2. 紅皮症
  3. 物理・化学的皮膚障害(熱傷、褥瘡など)
  4. 紅斑症
  5. 紫斑
  6. 血管・リンパ管疾患(血管炎、下腿潰瘍など)
  7. 蕁麻疹、痒疹、皮膚そう痒症
  8. 中毒疹、薬疹
  9. 水疱性・膿疱性疾患(自己免疫性水疱症、膿疱症など)
  10. 角化症(遺伝性角化症、炎症性角化症など)
  11. 色素異常症
  12. 真皮の疾患(沈着症、皮膚萎縮症、先天性結合織疾患、非感染性肉芽腫など)
  13. 膠原病
  14. 皮下脂肪織の疾患(皮下脂肪織炎など)
  15. 筋膜の疾患(筋膜炎など)
  16. 皮膚付属器の疾患(汗腺の疾患、脂腺の疾患、毛髪疾患、爪の疾患など)
  17. 代謝異常症(アミロイドーシス、黄色腫、ポルフィリン症など)
  18. 母斑および皮膚良性腫瘍
  19. 皮膚悪性腫瘍
  20. 細菌性皮膚疾患
  21. 皮膚抗酸菌症(皮膚結核、Hansen病など)
  22. 皮膚真菌症
  23. スピロヘータ・原虫・動物性皮膚疾患(リケッチア、昆虫、寄生虫など)
  24. ウイルス性皮膚疾患(急性発疹症、ヘルペス、ウイルス性疣贅など)
  25. 性感染症

指導体制

  1. 研修医1名につき1名の指導医が配属され指導にあたる。
  2. 研修医は指導医とともに入院患者の受持医になり、指導医の下に診療を行う。
  3. 外来においては指導医の下に週6日外来患者の診療の訓練を受ける。
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