皮膚科
一般目標
- 皮膚科疾患の診断・治療に関する知識と技術を効率よく短期間で確実に修得する。
- 皮膚科関連疾患の知識と技術を修得する。
具体的な目標
- 確定診断及び治療に至る計画
- 皮疹の形態、性状の把握及び全身状態の注意深い観察
- 既往歴、家族歴の正確な聴取
- 現病歴の正確な聴取
- 皮膚生検の的確な施行
- 血液一般スクリーニング検査
- 必要な特殊検査の選択…貼布試験、皮内反応、光線テスト、免疫組織検査、細菌培養、真菌顕微鏡検査、真菌培養など
- 修得すべき基本手技
- 皮膚生検
- 皮膚小手術
- 貼布試験、皮内反応など
- 光線テスト
- 細菌培養、真菌検査、真菌培養など
- 検査結果を自分で判読できるようになる検査
- 一般病理組織検査
- 真菌顕微鏡検査
- 基本的治療法
- 外用剤全般の使用法の修得
- 副腎皮質ホルモン外用剤・内服剤の適切な投与法
- 抗真菌剤の外用・内服剤の投与法
- 皮膚潰瘍に対する治療法
- 細菌感染症に対する抗生剤の選択法(内服、静脈注)
- ウイルス感染症に対する抗ウイルス剤の選択法
- 光線療法(PUVA、UVB)の修得
- 小手術選択の要点及び手技の修得
- 凍結療法や電気焼灼療法の修得
- スキンケアー一般の修得
専門領域の疾患
- 湿疹・皮膚炎
- 紅皮症
- 物理・化学的皮膚障害(熱傷、褥瘡など)
- 紅斑症
- 紫斑
- 血管・リンパ管疾患(血管炎、下腿潰瘍など)
- 蕁麻疹、痒疹、皮膚そう痒症
- 中毒疹、薬疹
- 水疱性・膿疱性疾患(自己免疫性水疱症、膿疱症など)
- 角化症(遺伝性角化症、炎症性角化症など)
- 色素異常症
- 真皮の疾患(沈着症、皮膚萎縮症、先天性結合織疾患、非感染性肉芽腫など)
- 膠原病
- 皮下脂肪織の疾患(皮下脂肪織炎など)
- 筋膜の疾患(筋膜炎など)
- 皮膚付属器の疾患(汗腺の疾患、脂腺の疾患、毛髪疾患、爪の疾患など)
- 代謝異常症(アミロイドーシス、黄色腫、ポルフィリン症など)
- 母斑および皮膚良性腫瘍
- 皮膚悪性腫瘍
- 細菌性皮膚疾患
- 皮膚抗酸菌症(皮膚結核、Hansen病など)
- 皮膚真菌症
- スピロヘータ・原虫・動物性皮膚疾患(リケッチア、昆虫、寄生虫など)
- ウイルス性皮膚疾患(急性発疹症、ヘルペス、ウイルス性疣贅など)
- 性感染症
指導体制
- 研修医1名につき1名の指導医が配属され指導にあたる。
- 研修医は指導医とともに入院患者の受持医になり、指導医の下に診療を行う。
- 外来においては指導医の下に週6日外来患者の診療の訓練を受ける。
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