形成外科専門研修プログラム
当科での研修を希望する後期研修医を募集しています
当科の特色として、顕微鏡下に血管や神経をつなぐ、マイクロサージャリーを用いた自家組織移植による形成術や再建術を得意としています。手の外傷救急疾患を積極的に受け入れており、切断肢指の再接着や、過去に切断され欠損している指の足趾移植による再建手術は日本でも有数の件数を誇ります。もちろん一般的な形成外科疾患も多く、幅広い症例を経験できます。
当科は、京都大学形成外科を基幹施設とする研修プログラムに、連携施設として参加しています。プログラムでは4年間の研修が義務付けられており、基幹施設で6ヶ月~1年、連携施設で3年~3年半の研修を行うこととなっております。尚、プログラムへの応募、専門医機構および形成外科学会への登録等の手続きは基幹施設責任者を通して行われますが、研修開始を必ずしも基幹施設から始める必要はなく、採用状況、また専攻医の先生の希望等に応じて、当院から開始することが可能なプログラムです。
当科での各年次目標
1年次
創傷の見方から処置、創傷治癒と外用剤の基礎知識、術前術後の患者管理、形成外科的縫合法を学ぶ。また皮膚軟部腫瘍の診断と治療について学ぶ。指導医のもと外来患者の診察、処置にあたる。
1 | 局所皮弁、真皮縫合 |
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2 | 植皮術 |
3 | 瘢痕拘縮形成術 |
4 | 簡単な顔面、手の手術 |
5 | 簡単な皮膚腫瘍切除と再建 |
2年次
形成外科一般の知識、特に顔面・手の機能・解剖を習熟し、治療・リハビリテーションに対する理解を深める。形成外科学会地方会などで演題発表する。
1 | 顔面骨折整復固定 |
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2 | 外傷一般の手術(腱縫合、骨折整復固定含む) |
3 | 動脈皮弁 |
4 | 下肢静脈瘤の治療 |
5 | 眼瞼手術 |
3年次
形成外科一般の手術手技に加え、切断指再接着などマイクロサージャリーを用いた再建手術手技を習得する。日本形成外科学会総会での演題発表を行う。
1 | 切断指再接着 |
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2 | 遊離組織移植 |
4年次
すべての治療に参画し、また下級生の指導の中心となる。日本形成外科学会会誌および関連学会誌への誌上発表を行う。
当科では救急治療に加え、遊離組織移植手術などの長時間手術も多いため、研修内容はハードと言えます。しかし形成外科は、4年間の研修ではまだまだ不十分といえるほど、手技的習熟を要し、また個人の技量に左右される部分が大きい分野です。したがって形成外科としてどのような研修をしたかが、将来に関わるものと考えています。1、2年の初期研修後に形成外科を志し、技術を身につけるには良い環境を提供できるのではないかと思います。そして日々の研修がハードである分、仕事とプライベートのメリハリを大切に考えております。詳細については個別にお問い合わせいただければ対応させて頂きます。
当科での研修・見学を希望される方は、下記までご連絡ください。