新内科専門医制度プログラム
呼吸器内科

特徴

当科では、気管支喘息、COPD、呼吸器感染症、肺癌や胸膜中皮腫などの腫瘍性疾患、間質性肺疾患など偏りのない呼吸器疾患全般の診療を行っております。
気管支鏡検査は年150件行っており、予約日以外にも緊急対応しております。
呼吸不全症例に対しては、ネーザルハイフローを含めた酸素吸入、NPPVを含めた人工呼吸管理をICUと適宜連携しながら行っております。

スタッフ

常勤医師3名と後期研修医3名(2018年度)

所属学会

日本内科学会以外で活動している学会としては、日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本肺癌学会、日本結核病学会などあり、それら所属学会専門医師の指導を受けて多岐にわたる専門医取得が可能です。

研修内容

感染症治療
  • 喀痰検査(塗抹/培養)・血液、尿、咽頭ぬぐい液などを用いた各種抗体/抗原検査などによる診断確定の技術獲得・結果評価が出来る様にする。
  • ガイドラインに基づく抗生物質をはじめとする各種治療薬による治療経験を得る。
  • 結核・非結核性抗酸菌症については診断/紹介/治療の経験を蓄積する。
呼吸生理学・呼吸機能検査
  • 拘束性と閉塞性および両者混合障害を適切に診断し、疾患の鑑別を行えるようにする。
  • 気管支喘息やCOPD患者を鑑別する際は、気道可逆性検査や呼気NO検査を追加・評価ができるようにする。
  • 6分間歩行試験等の運動負荷試験を行い、病態把握や薬剤使用前後・リハビリテーション前後の評価が出来る様にする。
胸部画像診断
  • 読影により鑑別診断を適切に行い、次のステップに必要な検査が出来る様にする。また、胸部レントゲン読影の基礎を研修医へ概説できる技術を獲得する。
処置
  • 呼吸不全症例に対する適切な救急処置(静脈/動脈採血、末梢静脈確保/中心静脈カテーテル留置、気道確保/気管内挿管、心マッサージ、トロッカーカテーテル挿入等)を習得出来る様にする。
  • 胸膜疾患に対して胸水試験穿刺や排液、胸膜生検が習得出来る様にする。
呼吸管理・呼吸リハビリテーション
  • 呼吸不全に対する評価(1型/2型呼吸不全の鑑別など)を行い、適切な酸素投与の指示(経鼻/マスク酸素投与・ネーザルハイフロー・NPPV・IPPV)や病状に応じたリハビリテーションの指示を行える様にする。
内視鏡
  • 希望者には観察、生検、気管支肺胞洗浄などが単独に行える事を目標に指導医監督のもと経験を積んでいく。

メッセージ

肺は全身を写す鏡と言われており、全身性疾患と合併する頻度が高い臓器です。また、急性期から慢性期疾患まで幅広い多様な症例を取り扱っております。内科において呼吸器疾患が占める割合は少なくなく、本領域を習得することは内科専門医として非常に有益と考えます。


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