放射線科
一般目標
- 当科の研修期間中に画像検査・画像診断・画像ガイド下の処置・RI検査・放射線治療に関する基礎的な知識・技術を修得する。
- 検査・処置の適応・緊急度の判定・術後管理などに他科とのチームワークが必要である。従って他科との適切なコミュニケーションが取れるようになることも目標の1つである。
具体的目標
- 検査:
- 各種造影X線検査を安全に行なうことができる:
- 消化管:上部消化管造影・注腸・小腸透視・嚥下造影
- 血管:肝・膵・腎・肺などの内臓血管・下肢などの静脈
- 胆管などの留置カテーテルの造影
- X線CT・MRIの検査方法に関する指示・設定ができる:
- 撮像範囲・解像度
- 造影剤の注入量・注入速度
- 造影剤注入開始から撮像開始までの時間
- 検査後の画像再構成
- 造影剤過敏症などの検査の副作用の発生への対応ができる:
- 状態の把握
- 1次処置
- 他医師・他科への協力要請
- 各種造影X線検査を安全に行なうことができる:
- 読影:
- 各種造影検査・X線CT・MRIによる画像診断ができる。
- 単純X線写真も造影検査などの画像診断の参考にする程度には所見を把握することができる。
- 画像ガイド下の処置ができる:
- 膿瘍腔・胆嚢などのドレナージ用カテーテル留置術
- 動注・塞栓術・カテーテル留置術などの基本的な血管内処置:
- 抗癌剤などの動注
- 腫瘍動脈の塞栓
- 出血の原因となっている血管・出血の恐れの有る血管の塞栓: 動脈・胃静脈瘤など
- 肝腫瘍・急性膵炎などに対する反復動注・持続動注のためのカテーテル留置
- 生検
- 出血・感染・管腔臓器穿孔・動脈内膜剥離などの合併症に対して:
- 各種処置における可能性の有る合併症に関して充分な知識を有する
- 極力、発生を防ぐ技術を有する
- 発生してしまった場合の対応ができる
- 放射線治療に関する基礎的な知識を有している
- RI検査において基本的な手順・画像の解釈のしかたを理解している
- 全般的事項:
- 各種画像検査・処置の禁忌に関する充分な知識を有し、危険を回避することができる:
- 造影剤・抗コリン剤などの薬物の禁忌
- 体内の傍磁性体に因るMRI禁忌
- 患者の状態の如何による侵襲性の高い処置の禁忌
- 目的・緊急度の把握:
- 各種画像検査・処置に関して目的・緊急度を把握し、依頼に的確に対応することができる
- 検査結果を緊急に報告すべきか否かを画像所見から的確に判断できる
- 検査・処置に必要な器材・薬剤などに関する知識を有し、準備ができる
- 検査・処置に関して依頼医の要請に応じて患者説明ができる:
- 検査・処置の目的
- 合併症の可能性
- 処置前・処置中・処置後の指示
- 検査・処置の結果により更にどんな当科的な検査・処置が必要かを判断し、主治医に説明することができる。
- 各種画像検査・処置の禁忌に関する充分な知識を有し、危険を回避することができる:
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