麻酔科専攻医の勤務を詳しく
1)麻酔科専攻医の仕事
スタッフと同じように術前診察、手術麻酔、術後診察を行います。卒後3年目の専攻医の場合はスタッフ指導の下で麻酔業務をおこないます。特に習得に時間がかかる硬膜外麻酔、神経ブロック、経食エコーなどはマンツーマンで丁寧に指導しますので初期研修2年目に麻酔科を選択していなくても安心してください。卒後4年目になると初期研修医を指導してもらいます。関西電力病院では外来手術室の隣に術前外来診察室を設け、週2回(月、木)入院前患者および入院後患者20名程度の診察を1日かけて行っています。卒後3年目の専攻医も6月ごろから診察に加わってもらいますが最初のうちは患者さまにどのように話すかを細かく指導します。患者数が多く大変ですが、慣れてくれば一日20人の診察を難なくこなすようになると思います。関西電力病院麻酔科は手術室内での業務だけではなく、術前診察、術後診察にも重点を置いています。興味があるかたは2010年6月号のLiSA「麻酔や麻酔法に影響する検査結果とは?」をご覧ください。
2)麻酔科オンコール
病院が救急患者を受け入れているので、救急外来当直が月2回程度ありますが麻酔科としての当直はありません。麻酔科はオンコール制で麻酔科専攻医は平日週1回、土日各1回程度オンコールを担当します。卒後3年目の麻酔科専攻医が緊急呼び出しを受けた場合、スタッフも同時に来院しますので一人で緊急患者を担当することはありません。卒後4年目からはがんばって一人で緊急患者を担当してもらいます。もちろんオンコール以外の日に呼び出されることはありません。
3)学会参加、長期休暇
外科系の協力を得て、日本麻酔科学会、日本臨床麻酔学会開催時期には手術を制限しています。麻酔科専攻医は学会期間中終日参加してもらっています。病院からは年2回まで国内学会出張として旅費、宿泊費、会場費が支給されます。またアメリカ麻酔学会で発表することになれば一人で1週間程度、出張してもらいます。夏季休暇(かならずしも夏にとる必要はありません)は平日5日間連続で取得可能です。麻酔科専攻医中にめでたく結婚した場合には1週間程度の結婚休暇がもらえます。